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艦隊これくしょん【幻の特務艦】
第二十二話 話合い
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だった。大和を加えたのは、彼女が長門以前に横須賀鎮守府の秘書官を務めていたことがあり、よく艦娘、そして横須賀鎮守府の事情を知っていたことによる。
 仮に「裏切り」が艦娘によるものだとすると、よほど以前から情報を蓄積していたに違いなかった。艦隊の練度、編成傾向、そして戦術。様々なデータを蓄積しておかなくては、あれほど用意周到な、まさに「すっぽりとはまるような。」待ち伏せはできなかっただろう。
「敵は第一陣に対し、完全な半包囲体制を整えて待機していました。偶然ではありません。」
「航空部隊による空襲によって私たちの作戦意図が敵にわかってしまった可能性はあると思う?」
「その可能性は低いと思います。なぜなら私たちの同島攻略の意図はわかるかもしれませんが、私たちがどのルートを通って接近してくるかは未知数だからです。」
「でしょうね。」
葵は肩をすくめた。
「とにかく、このことに関しては私たちだけの機密事項よ。ほかには漏らさない事。艦娘同士の対立、そして士気の低下どころの騒ぎではなくなるわよ。」
「はい。」
3人はうなずいた。艦娘たちの対立。そしてその艦娘たちの中にいるかもしれない「裏切者」。この深刻すぎる二つの材料を背負いつつも、ヤマト軍令部、横須賀鎮守府は次なる作戦を発動しようとしていた。


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