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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第五十五話 転生者たちが対面します。
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してあの女性はイルーナ姉上たちと深いかかわりがある。私の勘が正しければ、だが。」
イルーナはと息を吐いた。こうなってはもう隠し立ても何もできない。覚悟を決めて歩を進めた。前世における騎士団主席聖将と騎士団主席指導教官が迎賓館という壮麗な建物の中で向かい合った。
「シャロン。」
「お久しぶりね、イルーナ、そしてフィオーナ。アリシアもレインも壮健そうで何より。前世以来かしら?ヴァルハラでは私たちはついぞ会わなかったから。」
「私たちがここに転生してきた以上、あなたも来ると思っていたわ。・・・そうあってほしくはなかった。」
くっと拳が握られるのが後ろに立っているラインハルトとキルヒアイスの眼に映った。
「私はとてもうれしいわ。あなた方にまた出会えたことは。」
その裏に潜ませた意味を感じたフィオーナは慄然としていた。思わずラインハルトとキルヒアイスを庇うように身構えたフィオーナとそれに加勢するべく身構えたアリシア、レインにシャロンは両腕を巻くようにした姿勢を崩さず、顔だけ向けて、
「勘違いをしないでもらおうかしら、私がここに来たのはあくまで接待役の一人としてよ。あなたたちを殺すためでも、ましてラインハルトとキルヒアイスを殺すためでもないわ。・・・・・今のところは。」
「面白いことを言う方だ。私を殺そうなどと本人たちの前で話すとはな。」
ラインハルトが不敵な笑みで言い放つ。
「稀代の英雄にお目にかかれて、まずは光栄だと申し上げておきますわ、ミューゼル大将閣下。そしてキルヒアイス大佐。」
シャロンが優雅に微笑んだ。
「イルーナ姉上を、フロイレイン・フィオーナをあなたは狙っているのか?前世とやらの因縁のために。」
(なるほど、イルーナがすべてを話したわけか。それはそれでどうかと思うけれど、それなら話が早い。)
シャロンはそう胸の中でつぶやくと、
「少なくともこの場では手出しはしませんわ。場所が場所ですし、今は両国にとって重要な時期ですもの。ですが、あなたの問いかけにははっきりと『そうです。』とお答えします。」
「イルーナ姉上たちに手出しをしようというのであれば、私たちとて黙ってはいない。」
ラインハルトとキルヒアイスの拳が握られた。それを面白そうに微笑みながらシャロンは見つめている。
「どうやって?言っておきますけれど、前世から蓄積されている私たちの戦闘力はあなた方とは桁違いなのですわ。」
「確かに、まともに渡り合っていてはあなた方には到底勝てないのは承知している。だが、それだけで優位に立てると思うな・・・!」
「人間一人だけの力では、限度があります。想像力、創作力、そして思考力の範疇は、一人よりも二人、二人よりも三人の方が大きいのですから。」
ラインハルトとキルヒアイスの言葉に、シャロンは微笑を浮かべて、
「お二人のおっしゃ
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