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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第五十五話 転生者たちが対面します。
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、テロさえ辞さない危険な男。」
イルーナがそっとラインハルトとキルヒアイスの間で耳打ちした。
「なるほど・・・・。」
「そうですか・・・・。」
自分たちとは真逆な方法をとると聞かされた二人は、当然あまり面白そうな顔をしなかった。
「やはり銀河は広いな。ああいう男が台頭してくるのも、これも戦乱の影響というわけか、キルヒアイス。」
「ええ。」
4人は分厚いワインレッドの絨毯の上を歩んでいく。まるで中世の城のような廊下には贅をつくした絵画や骨董が並んでいる。もちろんそれは陳列ケースなどに入れられて保管されているが、前衛的な芸術作品あり、写実的な風景画があり、かと思うと何を表現しているかわからないような幾何学模様を描いたポスターが張られていたりしている。
「迎賓館は自由惑星同盟の各地の芸術作品を集めた美術館にもなっております。様々な美術品を共存させることは、一見すると筋が通らないのかもしれませんが、自由惑星同盟が他民族、多国籍国家――どんな人々も自由を享受できる国――であるという事をしめしているのです。」
案内役の官僚らしいスーツを着た男性が得意そうにそう言ったが、次の瞬間はッとした顔で足を止め、ラインハルトとイルーナたちを振り返った。
「別にそこまでご心配なさる事には及びません。我々とてそう排他的な人間ではないつもりですよ。価値観が違うことは人間であっては当たり前の事。私には美術品の技巧はよくわかりませんが、だからと言ってそれをけなしたり壊したりする権利がないことも承知しています。」
ラインハルトが最後を美術品の話として穏やかにまとめたので、案内役の男性はほっとした顔になって再び歩を進めた。迎賓館は大きな口の字型の建物である。廊下の左手側には間隔を置いて明るい巨大な窓が据え付けられており、右手側にはこれも巨大な扉が間隔を置いて据え付けられている。各種催しやパーティーなどに使用するのだろう。
「どうぞ、こちらに。」
案内役の男がひときわ壮麗な扉へと一行を導く。既に華やかなざわめきが起こっているのは、歓迎式典前に軽いアルコールを供されているからだろう。
ふと、イルーナ・フォン・ヴァンクラフトの脚が止まった。まるでレーダーサイトを搭載しているかのように、振り返った視線はぴたりと一人の人物に注がれていた。
鋭く息を吸い込んだ音がする。フィオーナが胸に手を当てていた。その顔色は悪い。アリシアは腰のブラスターに手をかけ、レイン・フェリルはラインハルトとキルヒアイスを庇うように一歩前に進んでいた。
シャロンが微笑を浮かべながらこちらを見つめていたのだ。
「イルーナ姉上?」
「ラインハルト、あなたは先に行っていてくれる?すぐ後に行くわ。」
「いや、ここにいます。」
「でも――。」
「あの目の前の女性に用があるのでしょう?そ
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