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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第五十五話 転生者たちが対面します。
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ブラウンシュヴァイク公のベルリンとリッテンハイム侯のオストマルク、ミュッケンベルガー元帥のウィルヘルミナらはイオン・ファゼガス最大の空港、イオン・ファゼガス・シティ・エア・ポートに着陸することとなった。
表向きは万が一に備えての要人クラスの分散であるが、ブラウンシュヴァイク公リッテンハイム侯そのほかの主要な取り巻きは悉くイオン・ファゼガス・シティ・エア・ポートに着陸した事実を見るに、ラインハルト・フォン・ミューゼル大将とイルーナ・フォン・ヴァンクラフト大将は「ホサれた。」形になってしまったようである。挙句の果てが「迎えの車をよこすから、迎賓館に現地集合ね!!」という(もちろんそんなフランクな指示は出てこないが。)指令があったのである。
だが、二人は一向に気にする風もなくランド・カーに乗り込み、指定された迎賓館へと、護衛車たちと自由惑星同盟から差し向けられた警備車両に囲まれて、目指していた。警護役としてアリシア・フォン・ファーレンハイト少佐、そしてフィオーナ・フォン・エリーセル中将、レイン・フェリル大佐、そしてキルヒアイス大佐が同乗している。
この少し前、フィオーナはティアナを呼び「後のことをお願いね。」と頼んでいた。
「大丈夫よ、フィオ。私がいる限りブリュンヒルトには指一本だって触れさせやしないわ。」
だからあなたは教官とラインハルトのこと、お願いね、とティアナは気持ちを込めてフィオーナの両手を握った。
「ありがとう、あなたこそ気を付けてね。」
「大丈夫、こっちにはロイエンタールたちがいるんだもの。超一流の提督たちと一緒なのよ。」
そうよね、考えてみればこれほど心強いことはないわね、とフィオーナは笑った。
フィオーナはイルーナと向かい合って座りながらちらっと斜め前に座っているラインハルトの横顔を見た。ラインハルトは右手を頬に当て、窓の外をじっと眺めていたが、その顔は少しも退屈そうには見えなかった。キルヒアイスはそんなラインハルトを穏やかな目で見つめている。アリシア・フォン・ファーレンハイトは助手席に警護役として乗り込んでおり、仕切に邪魔されて見えていない。レイン・フェリルはしきりに自分の端末を使ってブリュンヒルトの電子システムと連動させながらこの惑星の動向を探っている。
「何を眺めておいでですか、ラインハルト様。」
ラインハルトは我に返ったようにキルヒアイスを見た。
「あぁ。すまないな。少し考えていた。自由惑星同盟の都市の様相を見ると、曲がりなりにも市民たちが自分たちで国家を建設し自分たちの手で運営している様が垣間見えるようだ。帝都オーディンにおいて、こんな高層ビル街がそもそもあるか?」
「ないでしょうね、皇帝陛下の宮殿よりもずっと高い建物を作ることは例外を除いて禁止されているから。」
と、イルーナ。
「そうだろう。
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