162部分:第二十一話 火の軍団その三
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第二十一話 火の軍団その三
「何っ!?」
「何だとっ!?」
シュラは両手を横に一閃させた。左右に剣の衝撃波が走る。その衝撃波によって彼等の渾身の攻撃を何なく打ち消してしまったのだった。
「馬鹿な、私の渾身の炎を」
「私の爪を消したというのか?」
二人はその消えてしまったそれぞれの攻撃を見ながら唖然としていた。
「これがエクスカリバーだというのか」
「何という衝撃だ」
「剣は攻めるだけではない」
シュラは攻撃を打ち消したうえで冷徹な声で述べてきた。
「こうして守ることもできるのだ」
「それが今だというのか」
「今のエクスカリバーだというのか」
「そうだ。そして」
シュラはまた言ってきた。
「このシュラのエクスカリバーは一振りだけではない」
「何っ!?」
「するとまさか」
「そうだ。右手にもあるが左手にもある」
こう言うのだった。
「この両手にな。備わっているのだ」
「くっ、だからこそか」
「我等の攻撃を同時に防げたというのか」
「その通りだ。それではだ」
敵の攻撃を打ち消したうえでまた言ってきた。
「今度はこちらの番だ」
「来るか」
「貴様が」
「参る」
その声の鋭さが増した。
「このカプリコーンの剣」
言いながらその剣をかざす。両手の剣を。
「今見せよう。ツインエクスカリバー!」
言いながらその両手を再び一閃させてきた。それぞれ左右に繰り出した攻撃が彼等を襲う。だが二人はその剣に対して再びその技を放ったのだった。
「やらせん!」
「我等とて狂闘士!」
その誇りが彼等をそうさせていた。
「この程度の攻撃ならば」
「退けてみせる!」
叫びながらそれぞれ技を放った。
「ゴルトファイエル!」
「ヘルズベアークローーーーーッ!」
その技でシュラのエクスカリバーを退けようと仕掛けた。
技と技が今ぶつかる。凄まじい衝撃が場を覆い轟音が響き渡る。勝ったのは。
シュラのエクスカリバーだった。その二条の剣が二人の技を退けそのうえで彼等自身をも撃った。その凄まじいまでの衝撃を受け二人は吹き飛んだ。
そのうえで地面に叩きつけられる。頭から血を流しつつそれでも顔をあげる。しかしだった。
「おのれ、これ程までとは」
「それがカプリコーンの力だというのか」
「最早長くはあるまい」
シュラは彼等のダメージをも正確に把握していた。
「そのダメージではな」
「わかっているというのか・・・・・・」
「我等は確かに」
それはダメージを受けた彼等が最もわかっていることだった。何とか顔をあげたがそれでもそのダメージは相当なものだった。シュラの言う通りだ。
「最早。これで終わりだ」
「見事だと言っておこう」
バドもビルフォードもそれぞれシュラに対し
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