北方作戦
第16話 帰還、そして浮上した事実
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……」
まさかとは思ってたが…やっぱ図星みたいだ……
大淀「実は今回の戦いについて気になる点がありまして……」
座蒲郎「“気になる点”?」
大淀「はい」
“気になる点”か……まぁ聞いて別に損は無いだろうから聞くとする。
座蒲郎「分かった、話を聞こう。言ってごらん」
大淀「実は、今回の敵の行動が今までとは違うと思うのです」
座蒲郎「?」
今回の……?
大淀「今までの深海棲艦は、我が方の輸送船団への通商破壊やこことは違う鎮守府への攻撃が主でした。
後は我が方の艦隊との艦隊決戦や海上封鎖です」
座蒲郎「うん……」
確かに大淀の言う通りだ。向こうでの深海棲艦もその手のやり方はお馴染みだ……それが一体どうしたのか……?
大淀「ならば、一つの島に航空基地を建設して、しかも辺境の辺鄙な島に航空攻撃を仕掛けて来た前例が以前にもありましたか?」
座蒲郎「!」
言われてみればその件に関しては憶えが無い。あるなら陸上深海棲艦だがそれでもハッキリしないところもあるから確証も無ければ証拠も無い。向こうでの常識が効かないのならば尚更だ。
だとすれば……
座蒲郎「無いな、てかその件についてなんか記録とか残ってないのか?」
大淀「既に調べてありますが、残念ながら見つかりませんでした」
座蒲郎「鎮守府一箇所だけでは対処しきれない事が起こりかねんな。
ならば鎮守府を増やすことを上層部に強く進言しなきゃならないな、その時は大淀も手伝ってくれないか?証人が必要だ」
大淀「勿論です!」
座蒲郎「よし、ならば急いで報告書を完成させなきゃな!」
っと言った話で決まって、俺はキーボードを打つ速さを早くした。
ーーーーーーーーーーーーーーー
16:00(ヒトロクマルマル)
座蒲郎「終わった〜……」
やっと報告書が書き終わった。どれだけ書いたか判らないけど、出来上がった書類纏めてみたらせいぜい40〜50枚にもなる。
我ながらよく書けたものだ……
大淀「では行きますか?」
座蒲郎「勿論だよ、仕度して」
大淀「はい」
目の前にはとっくにスタンバってる大淀が居て、長門と陸奥もカフェテリアに行ってて居ないから、今回は大淀の同行で大本営へ向かうことにした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
大本営海軍部
海相執務室
大淀「……、っと言うもので……」
海相「うーむ、成る程な」
大本営について早々海相の下を訪れて報告書を渡し、更に大淀の話を聞いてもらっていた。
海相「言われてみれば、今回のような報告例は聞いたことがないな。
それは陸軍でも同じだろう」
話を聞いてもら
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