第7話・悩みと誘い、そして戦闘
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という俺の手刀が鳴り響く音が響いた瞬間、野郎は地面に倒れ伏せた。まるで、首にピンポイントで雷が落ちた様な衝撃が親玉の神経に下った。
「グアァァァァァァ!!痛ぇ!!首がァァァ!!」
「兄貴ィィィィィィィ!!!」
「よくもテメェ兄貴を!!許さねぇぞコラァァァ!!!」
そう子分の一人が発狂したと思ったら、そいつが俺に向かって急に走って来やがった。もう一人は見えないが少なくとも目の前に居るこいつには容赦はする気はねぇ。『あの女』の子分的な立ち位置な奴等だったら尚更だ。
子分の一人が、思い切ってナイフを投げ付けて来る。そしてそいつは体制を一瞬にして整えた瞬間殴りかかって来た。只、詰めが甘い。こんなモンで俺が殺られるかよ!!心でそう叫んだ瞬間、俺はナイフに向かい左腕を構えた。
「何自滅しようとしてんだよ!?ドMかよお前はよォ!!」
相手が勝ち誇ったその瞬間、ナイフが左腕に刺さった.......
ガキィン
「と思ったかよ...!」
俺がそう言いながら走ると、ナイフが腕から弾け飛んだ。しかし、腕から血は一滴も出なかった。
「...ハァン!?」
「オイ!何が起きた!?弾いただと!?」
「.....そろそろ潰すか。」
これで終わりだ。心の中で再び叫んだ瞬間俺はまず一人目の体を速攻で掴み、そして硬い地面へとブン投げた。俺が中坊の途中の頃までやってた柔道を応用した技だ。
そして一人目を気絶させた瞬間、二人目の腹に渾身の蹴りを入れる。その不良は物凄い勢いで壁へと吹き飛び、倒れた。
そして、最後の奴を見ると、そいつは地面に倒れ、俺を怯えながら戦意喪失の目で見つめてきた。もう戦う気は無いらしい。
とりあえずそいつの服を掴む。
「ヒイッ!?」
「おい、お前。一個聞きてぇ事があるんだがいいか?答えてくれたら手を出さねぇから。」
「ハッ...ハイ。」
こいつ怯えてんな。だらしねぇ。さっきまでの威勢はどうしたんだか。
「とりあえず聞くぞ。お前ら、その『嬢』って人物に何言われた?俺の首取りてぇのは分かった。させないけどな。それ以外の事で教えろ。」
そう脅しの言葉を掛けると、相手は言葉を紡ぎ出した。しかし、それは俺自身全く予想してなかった物だった。
「は、はい。そ、それがッスね...
.
嬢は、確か『龍哉というゴキブリ以下の事を最近気になっているという女子高生3人を、近い内に殺すからお前らは龍哉という長身の生きる価値も無いゴミクズを殺しに行け』と言っていました...」
それを聞いた瞬間、俺の手から力が抜けた。その男はドスッという音を立て、地に落ちた。しかし、それを気にするつもりも無かった。急に俺の頬から、冷えた汗が落ち始めた。
「...俺の事を気になってる女子高生3人?...まさか...オイ!そいつらの名前分かる
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