第7話・悩みと誘い、そして戦闘
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早朝のとある和菓子屋の前。そこに、一人の少女が立っていた。
「..龍くん....何であんなに冷たくなったんだろう...」
ことりside
私、ことりは、もう数日連続で吐いてるであろう言葉を今日も独りで、口に出す。
「最近ずっと朝にその言葉言ってますね、ことり」
その声に気付き後ろを向いたら、いつの間にか海末ちゃんがいた。聞かれちゃった...
「あ、海末ちゃん...おはよう。」
「穂乃果はまだ寝てるんですかね...ところで今日も龍哉の事、考えてたんですか?」
「あ...バレちゃった。けど、本当に気になるんだ..それに、幼稚園時代や小学校時代の龍くんは覚えてるのに、中学校時代に何があったかは...龍くん関連の事が全く思い出せない...」
実際私は、中学校時代に龍くんと何をしたか、龍くんに何があったか、何故か思い出す事ができない。まるで記憶喪失でもしたかの様な感じだ。だけど、少なくともこれは、昔も今も変わらない。
ことりは、いや、私は...龍哉くんの事が、好きだ。
「実は私も、そこは全く覚えていないです。けど...私も、彼の事は気になります...」
海末ちゃんも、気になってる事を話した。その時
「おっはよーーー!!あ、遅れてごめんね!」
空気を吹き飛ばすかの様に穂乃果ちゃんが来た。
「穂乃果ちゃん!おはよう♪」
「穂乃果!遅いです!」
「そ、そんなに怒らないでよぉ...」
その後色々あって、とりあえず学校に着いた。
そして教室に入ったら、いつも通り龍くんがいた。
「...おはよう♪龍くん。」
「...」
「龍くん?」
「......ゴァー..」zzz
寝ていた。龍くんは今日も寝ていました。その後くすぐっても、耳元で声を掛けても起きなかったので、仕方ないから、私は、今日も普通に授業を受けた。
--昼休み--
「あー、今日もパンがうまい!」
今日は、中庭で昼御飯を穂乃果ちゃんと食べた。海末ちゃんは弓道部の新部員歓迎会かなにかで、今日は一緒に食べられなかった為、2人で食べる事にした。龍くんは、4時間目が終わった瞬間に起きて、弁当を持って男性用トイレへと駆け込んだ為、昼御飯に誘う事ができなかった。
「ねぇ、ことりちゃん。」
いきなり穂乃果ちゃんが話し掛けてきた。そして返事をしようとしたら、急に
「もしかして、ことりちゃん。龍哉くんの事好きなの?」
え?バレてたの?...まぁ穂乃果ちゃんなら、いっか!
「え...?あ、うん!実は最近、ことり、龍くんの事が好きで..どうにか龍くんと昔みたいに仲良くなって、告白したいんだけど、どうすればいいかなーって考えてた♪穂乃果ちゃんはどう思う?」
とりあえず言ってはみたけど、穂乃果ちゃんは少し悩んだ様で、私達の間に少しだけ沈黙が流れた。
「うーん...穂乃果も
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