外界へ
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を損ねていないかと心配していたがその表情に怒りはなかった。
「ごめん待った!?」
「大して待ってないから大丈夫だ。さあいくぞ」
闇夜は手を合わせると自分と閃輝の間に出して光を放出する。闇夜は『光を操る程度の能力』を持っている。その力で放出した光を浴びた闇夜と閃輝の身体は光に変換されていき空に向かって螺旋状に上昇していく。更に閃輝が持ち合わせている能力、『あらゆる速さを司る程度の能力』で更に光速から速度を上げて幻想郷から飛び出した。
二筋の光は都会から少し離れた無人の公園に降り立ちそこで光は人の形に再構成された。
「着いた着いた」
「……外界か」
閃輝達の目の前には幻想郷とは違う技術で立てられた家屋が密集し自然はあまり無く、空気は汚れている。閃輝は外界の汚さに顔をしかめた。本当に閃輝は外界の生まれだとは思えない反応である。もう彼にとってこの世界は前にいた世界なだけであってどうでも良いとしか考えて無い。
「さっさと用事を済ませて帰ろう」
「うん」
闇夜は大きな街に向かって歩きだし、それを追いかけるように閃輝も歩きだす。彼も閃輝と同様のことを考えていた。空気が全く汚染されていない幻想郷に比べれば外界は酷く汚染されている、人が便利な暮らしをすればするほど自然を壊しその上で人は生きていく……。人間とは罪深い生き物だと思い知らされる、
そんな事を思っている二人は人通りの多い街に入り、そこの工具店に入りそこで幾つかネジと工具、基盤などを購入した。
「ねぇにとりさんはなんでこんな物を頼んだの」
「さあ?また新しい発明にも使うんだろ、さてと買い物も終わったし、どうする?」
「さっさと帰ろうぜ、ここは息苦しくて敵わない」
「違いない」
酷く顔をしかめながら闇夜と共にショッピングモールから出ようとすると展示されているある物が飛び込んできた。この世界の象徴、自分を苦しめてきた元姉が世界を征した物。IS『打鉄』が目に飛び込んできた。
「よくもまぁこんなもんが展示してあんな、確かISって数すくねえんだろ?」
「500機もない筈だよ。『まもなくIS学園入学シーズン来る』だってさそれの記念じゃない?」
閃輝は打鉄の近くに置いてあるパネルを見て言った闇夜はあまり興味を示していない。友人であり外界に出向く事になった大本であるかっぱの河城 にとりはこれ以上の物を普通に作り上げたからだ、無人AI制御のロボットに周囲の風景と同化する光学迷彩。そんな物と比べるとこんな物はそれほど凄い物には入らない。興味も失せたところで去ろうとしたその時!
「おわぁ!?」
閃輝は後ろから荷物をぶつけられてしまい、大きく前に倒れてしまい、思わず打鉄に触れてしまった。
刹那、打鉄に触れてしまった閃輝は光に包まれて次の瞬間には
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