第二部 WONDERING DESTINY
CHAPTER#23
DARK BLUE MOONXX〜Endless Expiration〜
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――――――!!!!!!
承太郎オオオオオオオオォォォォォォ――――――――――!!!!!!!!」
背後から響く喊声と共に、 『その少女の為に』 完成された流法が、
天地開闢の如き光輝となって爆裂する。
星龍殲吼。神嵐の極撃。
流星の “超 流 法”
【流 星 暈 叛 滅】
超流法者名−空条 承太郎
破壊力−S スピード−S 射程距離−C
持続力−E 精密動作性−S 成長性−測定不能
グァオンンンンンンンンッッッッッッッッッ!!!!!!!!
時空が殺ぎ取れるような異質な残響と共に、
魔狼の左顔面が頭部諸共跡形もなく消滅した。
更にソコから頚部を伝って大きな亀裂が生じ、
その最終地点である破滅の爪牙を前脚ごと吹き飛ばす。
『GUUUUUUUUUGYYYYYYYYYYYY
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAA――――――――――――――――
―――ッッッッッッッッッ!!!!!!!???????』
片端となって尚、今まででにない惨苦の叫声を轟かせる蹂躙の王。
破滅の大地を踏み拉いていた左脚が無くなったコトにより
巨躯を支えていた危うい均衡がガタガタに崩れ、
全身に掛かる重力の魔が地中から這い擦り出した手のように
蒼き獣を底の底の方へと引き寄せる。
真空と真空とがブツかり合って創成された異相空間、
ソコへ更に究極の速度で撃ち込まれた幽波紋。
次元の壁を撃ち砕き、その彼方まで突き抜ける程の超パワー。
ソレを生み出す恐るべき 『流法』 の真実を、
行使する空条 承太郎さえも知り得ない。
だがその時の随 に、消滅した魔狼の左眼は確かに視た。
昏き闇の中、静かに微笑を称える背徳の少年を。
逃れられない破滅の円還の中、終局に向かい駆ける哀しき魔人を。
生と死の境界で永劫に彷徨う、赦されざる亡霊を。
忘却の世界の果て、優しく降り注ぐ雨の下、
一人の少年を抱き寄せる聖麗な女性を。
そして。
その深遠に棲む、この世ならざるひとつの 『スタンド』 を。
「……」
神威に匹敵する光景を前に、一人の勇壮な 『スタンド使い』 が
焼塵に塗れた制服の裾を戦風に靡かせる。
『運命』を切り開き、世界を正しき方向へと導く、時の使者であるかのように。
(スゴ……イ……)
全身を駆け抜ける愉悦にも似た顫動と共に、シャナは空間に佇む青年をみつめた。
心の裡は一点の曇りもなく澄み渡り、悲しくもないのに双眸へ涙が溢れた。
(スゴイ……スゴイ……本当に、スゴイ……ッ!)
瞬間、極限まで昂った少女の深奥で、紅蓮
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