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STARDUST唐eLAMEHAZE
第二部 WONDERING DESTINY
CHAPTER#23
DARK BLUE MOONXX〜Endless Expiration〜
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アアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!』



 二人の声に応えるかのように、スタンドの喚声が更に高まる。
 そして凄まじいエネルギーの激突に空間自体が変質し始め、
魔狼を形成する蒼き炎の色彩が薄らぎ始めた。
 スタープラチナの放つ凄絶なラッシュの衝撃波に
周囲の空気が弾き飛ばされ、
限りなく 『真空』 に近い状態となったのだ。
(!!)
 ソレを最大の好機と見定めた承太郎は乱撃を射出し続けるスタンドに代わり、
これから発動させる 『流法(モード)』 の遂行に全神経を集中させる。
 そう。
 スベテは、この “一撃” の為に。
 先刻の巨大なカウンターも、いま総射している狂乱の弾幕も、
スベテはこれから()り出す 『流法(モード)』 の “予備動作” に過ぎない。
 ソレは――
 嘗てこの世界生物全ての頂点に立っていた太古の最強種、
『その中でも』 最上位に君臨していた地上最強の男が携えていた究極の闘技(ワザ)
 幼き頃、曾祖母より繰り返し聞かされた、風の “原始の流法(プロト・モード)
 左腕を、関節ごと右廻転!
 右腕を、肘の関節ごと左廻転! 
 その関節駆動領域の限界を越えて捻り込んだ腕を振り解きながら
刳り出される双掌撃の廻転圧力に拠って生じる更なる真空空間に、
両掌へと集束させた莫大なスタンドパワーを同時に叩き込む神技!!
(DIOのヤローに喰らわせてやる予定だった “秘密兵器(とっておき)” だが、
特別にテメーにクレてやるぜッ! 犬ッコロッッ!!)
 スタープラチナと交差させて刳り出される承太郎の両掌が、
その裡で輝く星雲の如きスタンドパワーが、
眼前で形成される多重真空空間を透して魔狼の顔面に撃ち込まれる。
 その様相、この世界という法則(ルール)を、根底から断砕するに等しき栄耀。
幽 波 紋 絶 界 幻 象(スタンド・ヴァンダライズ・フェノメノン)
 ソレは極限をも超えた精神の爆発に拠り、
限りなく偶発的に目醒める云わば一つの『奇蹟』
 嘗てある者は、己の想いを託す為死の顔を石面に刻み付け、
またある者は誰も触れるコトすら叶わない絶対的存在に挑むコトを可能とし、
そしてまたある者は、肉体が絶命したのにも関わらず
ソレでも死を乗り越え最後まで生き続けた。
 通常の理を遙かに逸脱した光景、
しかし人類史上、ソレによりスタンドの 「破壊力」 が増したり
「射程距離」 が伸びるといった現象が確かに存在する、
(れっき) とした事実である!
 スタンドとは、その名が示す通り傍に立つ者。
 苦難に立ち向かう者。
 そして!
 神の 『試練』 に()え得る者ッ!
「ヤっちゃえええええぇぇぇぇぇぇぇ―――
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