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STARDUST唐eLAMEHAZE
第二部 WONDERING DESTINY
CHAPTER#23
DARK BLUE MOONXX〜Endless Expiration〜
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「「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォ
ォォォォォォォォォォォォォォォォ――――――――――――
ッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」



 どちらが申し合わせたわけでもなく共に喚声を上げ、
硬質な外殻にスタンドの拳とフレイムヘイズの刺突が同時に繰り出された。
 瞬時に大きな亀裂と微細な罅で覆い尽くされた真球は、
そのまま官能的とも云える音響にて夥しい晶片となって弾け飛び
ソコから開放された美女の裸身が天空へと舞い上がる。
「……」
 悠然とした微笑を浮かべ荒れ果てたアスファルトに着地した無頼の貴公子が、
纏った学生服の襟元を掴み背後へと高らかに放った。
 中空でその学ランを受け取ったスタープラチナが、
右腕に抱えた無防備な美女の躰をソレで包む。 
 後に残った魔狼の巨躯は瞬時に元の炎へと返還され、
一挙に膨張し雪崩れ打つように放散した。
 壊れかけた封絶全域に鏤む蒼い炎塵にその躰を彩られながら、
紅蓮の大翼を携えた少女が青年の傍へと舞い降りる。
「……」
「……」
 最早互いに、言葉は意味をなさない。
 ただ、やるべき事を全力でやり遂げた充足感のみが、
二人の心を充たしていた。
 激戦の終極を告げる、寂滅の大気。
 解れた封絶の隙間から外部の光がプリズムのように降り注ぎ、
周囲は幻想的な雰囲気を称える。
 その世界の中心で。
「やれやれだぜ」
「やれやれだわ」 
『スタンド使い』 の青年と “フレイムヘイズ” の少女の声が、
静かに折り重なった。


←To Be Continued……

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