第二部 WONDERING DESTINY
CHAPTER#23
DARK BLUE MOONXX〜Endless Expiration〜
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の炎を司る存在の 『源泉』 が弾ける。
今までような怒りでも激情でもなく、只一つの純粋な 「歓喜」 によって。
灼熱の双眸が無限の超高密度、 “真・灼眼” へと変貌する。
同時に背の双翼が更に烈しく燃え盛り、身の丈を優に越える “大翼” と化した。
その大翼が生み出す空前の機動力が瞬時に少女の姿をそこから消し去り、
崩れ落ちる魔狼の背後へと紅蓮の羽根吹雪と共に現わす。
もう一人には、戻らない、戻れない。
だから二人で、どこまでも往く。
その誓いとして、証として。
(私は……ッッ!!)
逆手抜刀の構えで背後に据えた少女の刀身に、闘気、炎気、剣気、
無数の気の集合体が凝縮し真紅の放電を空間に撒き散らす。
護られるだけはない、護るだけでもない、
もっと大いなる意味を世界に解き放つ
“徴” であるかのように。
神が女を、男の頭から造らなかったのは、男が支配されないため。
男の足から造らなかったのは、男の奴隷にならないため。
男のアバラから造ったのは、男の脇に居てもらうため。
つまり。
互いを支え合い、共に 『未来』 を切り開くため!
無明の双眸を携えた少女の背で、鳳凰の天翔の如く大翼が炎を噴き出し、
超音速のスピードを宿した紅蓮の討刃がその喉元カッ斬るように、
亀裂が走った魔狼の頚部へとダイレクトに刳り出される。
「オッッッッッッッラアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァ
ァァァァ―――――――――――――――ッッッッッッッッ!!!!!!!!」
星鳳統合。真灼の吼撃。
【贄殿遮那・星 迅 焔 霞ノ太刀・絶無】
発動条件−真・灼眼+紅蓮の双翼
遣い手−空条 シャナ
破壊力−AAA スピード−AAA 射程距離−AAA
持続力−AAA 精密動作性−AAA 成長性−測定不能
『―――――――――――――――――――――――――
ッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!????????』
半壊した巨大な頭部が、声無き絶叫を上げて天空に殺ぎ飛んだ。
文字通り零距離で撃たれた超絶技が捲き起こす凄まじい旋風と真空破により、
崩れ堕ちる首無し胴体を覆う蒼炎の表面が吹き飛ばされ
内部の 『原核』 が剥き出しとなる。
透明な真球の裡で胎児のように躰を丸め、
神器 “グリモア” を胸元に抱く
“弔詞の詠み手” マージョリー・ドーの姿が。
魔狼の首を刎ねたまま速度を弛めず
前方でこちらを瞠る承太郎の手を取ったシャナは、
再度光芒を牽いて上空へと翔け昇り一拍の間も於かず
その 『原核』 に向け急速に降下する。
そし、て。
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