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ULTRASEVEN AX 〜太正櫻と赤き血潮の戦士〜
2-5 救世主
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国華撃団』なのだから。
「おぅ、分かってる。そろそろだな」
米田がそう言うと、とんとん、と支配人室の扉がノックされた。米田が入っていいぞというと、失礼します…とマリアの声が聞こえ、扉が開かれた。
扉から、さくら、すみれ、マリア、アイリスら花組の現メンバーたちが揃って入ってきた。
「支配人、お話とは?」
マリアが米田に、どんな要件で自分たちを呼び出したのかを尋ねると、閉められた扉から、再びノック音が聞こえる。
「まずは、帝国華撃団の新しいメンバーを紹介する。おぉい、入っていいぞ」
「失礼します」
米田の入室の許可を受けて、外から若い男の声が聞こえる。この声は!とさくらたちが反応を示すと、覚えのある男が入ってきた。

「紹介する。帝国華撃団に正式入隊した…米田ジンだ」

その男は、ジンだった。
「ジンさんが、新隊員!?」
さくらが思わず声を上げ、それに乗じてアイリスが米田に尋ねてくる。
「おじちゃん、もしかしてジンも花組に入るの!?」
「いや、ジンには花組の戦闘任務への参加、他にも様々な任務で頼むことが多くなる。よって特別隊員に任命し、お前らと一緒に戦うことになる」
花組と共に戦う以外にも、米田は組織の司令として、ジンにはあらゆる局面での任務を与え、彼女をはじめとした帝国華撃団の隊員たちの力とすることにしたのだ。だから花組の一隊員ではなく、特別隊員の役職を与えたのである。

「改めて、米田ジンです。まだ未熟なところが多々あると思いますが、よろしくお願いします!」

ジンは、これから共に戦うさくらたち花組のメンバーたちに向け、ビシッと敬礼した。




全てが夢ではないかと疑った。
記憶をなくしたことで自分が何者なのか、自分がどうしてこれほど強大な力を持っているのか…

けど、これは決して夢なんかじゃない。

僕は、僕を信じてくれた人たちのために、僕を受け入れてくれた人たちを、この力で守り抜く。

そう心に誓った。

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