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俺の四畳半が最近安らげない件
泥レスの会場はどちらでしょうか。
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体が、バケツのスレスレ辺りでたぷたぷ波打っている。
「あんたら…まさかそれを」
「えぇまぁ、これをざばーっと床に!四畳半くらいなら余裕で埋まりますよ!」
快活かよアホか。
「泥レスですからねぇ…駄目っすか?」
「駄目に決まってんだろうが!!むしろ『糞ニート』なに許可してんだアホか!伊達に糞ニート名乗ってねぇな!!」
「いやいやいや、その辺の泥と一緒にしていただいては困りますよ?これはかの死海から採取した塩分をたっぷり含んだ」
「死海の泥は畳を台無しにしないのか!?図書館で借りた本をしわっしわにしないのか!?」
「します!!」
「きっぱり言うなぁ…」
取りあえずそれ置いてきてくれる?と声を掛けると、脳筋共はずし、とバケツを足元に置いた。
「そうじゃねぇ、それ外に置けと云っているんだ!いいか、一滴たりとも零すなよ?」
「まぁまぁ糞ニートさん、その前に」
リーダー格らしき男が俺をまた糞ニート呼ばわりした。
「糞ニートじゃないと云っているだろうが!!」
「あいやいや失礼、では本名を読んだらよろしいでしょうか」
「教えねぇよ!!」
この時点ではもうだいぶ、頭がはっきりしてきていた。とりあえず他人の家に死海の泥ぶん撒いてレスリングするような変態共にフルネームを知られるわけにはいかない。
「ははは失礼…しかし困ったなぁ、お前ら」
「そっすねぇ、出張泥レス出来ないっす」
チャラそうな奴が相槌を打つ。…ていうか、お前ら。なんでだ。
「…何で外でやらないの?」
リーダーが深くため息をついた。息が俺の前髪をなびかせる。ため息でかい。そして酒臭い。
「都内じゃ、屋外とて泥レスを出来る場所など…」
「いやあるよ!?多分都下まで頑張って探せばそこそこあるよ!?」
「メンバーがほぼ23区内なんですよ」
「甘ったれるな!泥レスみたいなアグレッシブな変態行為、人の住まう地で受け入れてもらえると思うなよ!?もっとリスクとって行けよ!たしか沖縄あたりならそういう変態っぽい行事あるだろ、あの、変な仮面の男が泥を塗って回るやつとか」
「パーントゥですか」
「チェック済かい!さすが泥のスペシャリストだな!!」
「うへへへ」
「褒めてないからな!!…もうとにかく出ていけ、うちは絶対に貸さない。変態行為は外でやれ」
きっぱり断って追い出そうとしたが、奴らは何故か動かない。そしてひそひそと小声で何かを囁きかわし、再び一斉に俺の方を向いた。
「…んだよ、早く泥持って出ていけ」
「まぁ待ってください。貴方は恐らく泥レスについて少し誤解がある。5分でいい、泥レスの素晴らしさを語らせてください」
「厭だよ大体想像つくよ!」
「まずはこれを見てください」
俺の返事も聞かず、奴はボロボロの黒いリュックからポスターのようなものを取り出した。
「これ
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