=戦闘訓練編= ヒヒョウセレクト
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ァンだけど、俺も根っこの部分では相澤先生と同意見なんだ。今の君には限りなく出来ない話なのも知ってるけど……俺、甘やかさないよ。事実は事実だからね。
ただ、デク君への指摘の一部がオールマイト先生の胸をザクザク抉っているのかさっきから濃ゆいスマイルの端っこが微かに震えている。いや、責めてる訳じゃないんですよ?確かに貴方のデク君に対する指導力は心構え以外がボロカスですけど。
「で、最後に飯田だけど………判断、行動ともに状況に合ったものだった。最後の彗星ホームランで怯んだ隙を突かれたのはいいとは言えないけど、あれはそもそもヒーローが犯人の近くにある爆発物に対して行う行為としては不適切すぎるしなぁ」
「全くです。あれは完全に核が本物ではないと分かっているから出来る反則技のようなものですわ。核兵器であるという大前提を忘れていなかった飯田さんが責められる謂れはないです」
「ん。まぁ訓練だからという部分を是にするんであればちょっと柔軟性に欠けるのかもしれんけど、どっちにしろ今回の戦いで一番しっかりしてたのは飯田だったと思う。俺が言えるのはこんな所までかな。どうでしょうか、オールマイト先生」
「…………………私の言うことが無くなってしまう位には、正解だよ……くぅぅ……!!」
「な、なんかすいません」
あんまりにも残念そうにしているので反射的に謝ってしまった俺は悪くない。先生だって悪くない。悪いのは俺をたっくん呼ばわりして空気を読まずに台詞ぶっこんできた透明なアイツのせいだ。許すまじインビジリブルガール。文句の一つでも行ってやろうと歩みを進めようとすると、肩を叩かれた。
振り返るとそこにはミス発育の暴力にして原作台詞をほぼ丸ごと取られた八百万の真剣な表情があった。
「……水落石さん。私は貴方に謝らなければいけないことがあります」
「えっっと、心当たりがないんだけど……何を謝るの?」
「私は水落石さんのことを試験終了後には寝て、授業の合間には寝て、時々食事をとりながら寝ている非常にやる気のない不真面目な生徒だと思い込んでいました。……申し訳ありませんでした」
(ひでぇ。なにがひでぇって俺の行動が間違ってないのがひでぇ……)
頭を下げて謝る八百万だが、むしろ俺が謝りたい件について。
はい、個性の関係でどこでも寝る技術が身についたのでしょっちゅう寝てます。葉隠と常闇にも何度か言われ、寝ているうちにいつの間にかB組の物間にスゲェ敵視されたりしてます。何故ならそう、寝ているという時点で周囲をナメくさってるようにしか見えないからです。
「………実際の貴方はあんなにも深い洞察力で私の言いたかったことを悉く言い当てたどころか、むしろ私以上に真面目にあの4人の考察を語って見せました。正直、悔しかったですわ。でも同時に自分が知らぬうちに思
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