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=戦闘訓練編= ヒヒョウセレクト
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ングを待っていたのか!?腹黒い、腹黒いわこの子!!たぶん天然だけど!!

「ご指名だよたっくん!」
「言っちゃえたっくん!」
「頼んだぜたっくん!」
「伝染さすな!!」

 これと言って意味のない芦戸・削岩・上鳴のアホっぽ三人衆が迫る!……本当に意味ないし恥ずかしいからマジでやめろ。やめないとアレだぞ、無理に難しい言葉を畳みかけてお前らの脳回路を焼き切っちゃうぞ。今よりもっと馬鹿になるぞ。うぇいうぇーいとか言っちゃうぞ。

「そんなに頭悪くないやい!」
「では言うぞ。まず爆豪は訓練開始とほぼ同時に敵側の戦略的優位性を無視して飯田と何の打ち合わせもせずに脱兎のごとく吶喊。挙句に慢心が原因で何度か危うくなるし、大前提であるルールとコラテラルダメージを無視するように広域破壊兵器をぶっはなし。捕縛の隙があるにも拘らず捕縛を怠ったのが災いして緑谷にイニシアチブを取られて結果的に訓練貢献度が最悪だ。はっきり言って、やる気がないんじゃないかと疑いたくなる」
「………うんっ!そうだねっ」
「そうなんだすごいね!!」
「なるほど、そういうのもあるのか!」

 笑顔で返事をしている三人だが、耳からもうもうと酸の煙やら放電やら耳そのものが回転したりしているところを見るに最後の一言以外まったく理解できていないようだ。流石クラスのバカツートップ……もとい、削岩を加えてスリートップ。その馬鹿さ加減と馬鹿な子ほどかわいい的なオーラは他の追随を許さない。
 まさしく馬鹿者と罵倒されるにふさわしい学力のかわいい馬鹿たちはさておいて、オールマイトから指名があったのは事実だから色々言っておくか。

「そして麗日だが、きみ作戦立案に参加してなかったろ」
「えっ、急にウチ!?………ま、まぁデクくん頼みだったのはあるけど」
「はっきり言うけどあそこで緑谷の提案にアッサリ乗って先に行くのは愚策だと思う。緑谷はたぶん爆豪相手に二人がかりで仕留めきれる確信がなかったから二手に分かれたんだろうけど……」
「それが間違ってたの?」
「うんにゃ、別に間違っている訳じゃない。ただ、麗日はその意見を念頭に置きすぎて自分が爆豪と接触するって可能性を完全にすっぽかしてたでしょ」

 結果論的で厳しい言い方になるが、彼女はあの時結構な好機を逃している。その一瞬は訓練ならば笑って済ませられるが、実戦では後になって大きく響くことになるだろう。

「爆豪は緑谷しか見てなかったから最初は慢心のせいで投げ飛ばされてたろ?あんとき君は爆豪に不意打ちして浮かせられる場所に――真後ろっていう格好の場所にいた。そう、あそこものすごく致命的な隙だったんだよね。投げ飛ばされてから起きるまでの間に頑張って触りに行けば間に合ったし、そしたら確保テープも巻けた。結果、短期決着で二人とも悠々と核を探せ
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