=戦闘訓練編= ヒヒョウセレクト
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
人の為に、ツーマンセル屋内戦闘訓練の説明を一応行っておこう。
まず2人一組のグループに分けられたクラス内から二チームを選出し、片方にヒーロー役、もう片方にヴィラン役の設定が課される。ヴィラン役は建物内のどこかにランダムで設置された核ミサイルのハリボテをヒーローチームから防衛し、ヒーローチームはそれを奪還するために建物に突入する……という内容だ。
さらに細かく言うと、ヴィランチームの勝利条件は制限時間内までミサイルを護り切る、もしくはヒーローチーム2名を拘束テープで拘束することだ。ミサイルはワンタッチでもされればアウトとみなし、拘束テープは拘束できてなくともとりあえず巻き付いていればよいこととなる。
ここまで言えば察するだろうが、ヒーローチームの勝利条件はミサイルにワンタッチするかヴィラン2名の拘束である。
はっきり言って、ルール的には迎え撃つヴィランの方が有利なものになっている。フェアじゃない言えばそうだが、そもそもヒーロー相手にヴィランはフェアな条件で戦いを挑まないのが普通だから実にヒーロー科らしい訓練だと言えるだろう。
そして………俺たち生徒の目の前では爆豪、飯田、麗日の3名がオールマイトに講評を受けている。うん、勘のいい読者諸君は言わずとも分かっているだろう。デクくんがワンフォーオールの力で腕をバッキバキに折った代償にヒーローチームが大勝利したのである。
「まぁつっても……今戦のベストは飯田少年だけどな!!」
「ななっ!?」
「勝ったお茶子ちゃんか緑谷ちゃんじゃないの?」
オールマイトの言葉に蛙吹が首をかしげる。彼女以外にも成績悪い組や熱血組は理由が分からず首を傾げているようだ。確かにヒーローにとっちゃ勝利は絶対条件といってもいいけれど、それは終わり良ければ総て良しとなる訳じゃない。
さあ貴様ら、これから未来の委員長八百万のとってもわかりやすい解説を聞くがいいさ!(←何様だ)
「何故だろうな〜〜〜〜?わかるひ………」
「ねーねーたっくんなんでか分かるー?」
……葉隠よ、誰だたっくんとは。まさか俺の名前の拓矢でたっくんじゃあるまいし。俺の方を見ているが俺の後ろにでもいるのかと思って後ろを見たら障子がいた。ふむ、理由はないけどなんとなくたっくん感あるな。
「お前がたっくんか」
「恐らく違うと思うぞ」
「き、挙手制にしようと思ったのに……まぁいいか。葉隠少女のご指名だ!たっくんこと水落石少年、解説どうぞ!!」
「俺なんかいッ!!ってかたっくんて!いつの間にそんなフレンドリーなあだ名つけられてんの!?」
たっくんなんて今までの人生で保育園の先生くらいにしか言われたことがない。葉隠よ、もしかしてさっき衣装褒めで手袋以外が出てこなかった俺を計画的に晒し者にするためにこのタイミ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ