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ハイスクールD×D暁の滅龍魔導師が守りたいもの
0章天涯孤独のドラゴンスレイヤー
prologue.2
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「あ、ああ、大丈夫だよ」


俺は母親の手から離れた女の子に向かってそう微笑む

しかし、次の瞬間ぞくり、といやな気配を感じる

バッ、と男達の方に目を向けると。

男の一人が鮮血と氷を撒き散らしながらフラフラと立ち上がっていた。


「まだ、動けんのかよっ!?」


俺はそう言いながら、女の子を庇うように前に立つ

くそっ!!一応今全力で叩き込んだんだぞ!?

まさか、俺の力が不十分だったからなのか?

だったら、最悪だ!!

男は立ち上がるともう一つの鞘から別の刀を抜く

その瞬間、嫌な感じはさらに濃厚になる


まさかあの刀・・・・妖刀か!?


まずい!!本当に妖刀なら今の俺の状態だと受け切れないかもしれない


「お、のれ・・・この餓鬼がぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」



男はそう叫びながら俺に向かって斬りかかってくる

くそっ、こうなったら、もうやけだ!!

俺は女の子を後ろに突き飛ばし、右拳に光のオーラを纏わせる


「聖龍の輝拳!!!」


俺の光の拳と男の妖刀はぶつかるとしばらく拮抗したが、だんだんと妖刀が押し返してきた

ぐぅっ!!やっぱきつい!!

でも、諦めちゃダメだ

このままだと俺も死ぬし、後ろの2人も死ぬ

そんなことはさせない!!

なら力を込めろ!!

ないなら絞りだせ!!

もう二度と失わないために!!!



「おおおおぉぉぉぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッッッ!!!!!!」



俺は最後の力を振り絞り、妖刀を砕きそのままの勢いで男の腹部に拳をめり込ませる


「なにっ!?ぐぁぁぁぁぁぁ!?!?」


男は血反吐を吐きながら部屋の木の柱に勢いよくぶつかり、気を失った
それと同時に俺も両膝をついて口から血反吐を何度も吐きながら荒い呼吸を繰り返す


「はぁ、はぁ、はぁ、ゴフッ・・・ははっ、少し無茶しすぎたな」


俺は口から吐き出した血の塊を見ながらそう力なく笑う

その時、不意に家の外から一つの気配がものすごいスピードで向かってくるのを感じた。


「朱璃!!朱乃!!無事か!!」


すると、庭の方から一人の男性の声が響いてきた

そっちに目を向けると、真っ黒い翼を持った一人の大柄な男がこっちに向かって駆け寄ってきた


「あなた!!」

「父さま!!」


母親と女の子は駆け寄ってきた男性に近寄り三人で抱きしめあった。
どうやらあの男の人が母親の夫で、女の子のお父さんらしい
男は2人をしばらく抱きしめた後、体を離し周りを見渡し、次に俺の方を見てきて、恐る恐ると聞いてきた


「まさか、君が2人を助けてくれた
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