0章天涯孤独のドラゴンスレイヤー
prologue.2
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「ふん、貴様のような餓鬼に何ができる。やれ!!」
「「はっ!!」
男の言葉に2人の男は僕に斬りかかってくる。
「鉄龍剣、氷龍刃!!」
「なっ!?」
「腕の形状が変わっただと!?」
僕は右腕を鋼鉄の剣に、左腕を氷の剣に変えてそれを迎え撃つ。
男達は僕が腕を剣の形状に変えたことに驚いていたけど、すぐに気を取り直して刀で斬りかかってくる
それからは男達が縦横無尽にふるってくる刀を時には避け、時には防ぎ、そして可能ならば刀を叩き割っていく
避けては斬りつけ、避けては蹴り、殴り斬り蹴り続けた
ーーーそれを繰り返すたびに僕の体は悲鳴をあげ、体力をどんどん消耗していく。
その上僕の体はまだ子供、まだ完全には出来上がってない。
だから、滅龍魔法を使うのに多大な負担がかかる。さらには複数の属性を使っているんだ。一属性ならまだしも複数はかなり負担がかかる
もう、体も限界だーーーでも、僕は後ろの2人を守るって決めた!!
だから、絶対に倒れない!!
「はぁ、はぁ、はぁ・・・くそっ、結構やばいなこれ」
だけどやっぱりいくら滅龍魔法で体を強化しているからといっても所詮は子供、複数の大人を完全に叩き潰すには力不足だった。
数にしたら三人、しかも、最初に鍔迫り合いした奴も立っていやがる
そして次の攻撃に移行しようとした時、俺は不意にガクンッと膝をついた、それと同時に腕の剣も解除され元の形に戻る
やばい、もう限界か
体の内部がボロボロになり、魔法の負担がかかりすぎたのか、口の端から血を流す
僕は膝をつきながらも、地面に拳をぶつけて男たちを睨みつける
「ま、だだ・・・まだ、いける!!」
僕は口の端から垂れる血をぬぐいながら、再び足腰に力を入れて、拳を握る
「この糞餓鬼が、手こずらせやがって、まあいい、貴様ももう限界のようだしな、その命をもって償え!!」
「何が、償え、だ・・・お前らが全部正しい風に、言いやがって、お前らは人を簡単に殺そうとした、それが間違ってんだよ!!!」
まだいける
まだ体に力ははいる
拳も握れる
魔力も残っている
なら戦える!!
敵が目の前にいて、守るべき人が後ろにいるなら
「僕は・・・俺は絶対に2人を守る!!!」
そう叫びながらゆっくりと立ち上がり、再び鉄龍剣と氷龍刃を展開し一気に男達に駆け出す
「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!氷刃鉄牙斬!!」
俺は鉄と氷の斬撃を幾重にも喰らわせ、男達は鮮血を撒き散らしながら傷口を凍らせ次々と倒れていった
・・・そして俺はその場で両膝をついて荒い呼吸を繰り返す
「だ、大丈夫?」
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