0章天涯孤独のドラゴンスレイヤー
prologue.2
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母親は体の至る所に切り傷と痣があり、女の子をかばうように抱きしめていた、女の子は目から涙を流しながら母親に抱きついて体を震わしていた。
「この娘は私とあの人の大切で大事な娘!!なにがあろうとも絶対に渡しません!!」
「貴様も黒き天使に心を穢されてしまったようだなーーーならば致し方ない」
そして男は刀を抜き放ち、真上に上げ構えると、斬りかかろうとする
「母さまぁぁぁぁぁぁっ!」
女の子の悲鳴が響く
お前は・・・まさかその刀でその二人を殺すつもりなのか!?
くそっ!?間に合うかっ!?
ここから、あの女性のところまでは少し距離がある
いや、間に合わせるっ!!
僕は足腰に力を入れ
「やらせるかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
僕はそう叫びながら、駆け出し、男と女性の間に駆け込むと、瞬時に右腕を鋼の剣に変えて、振り下ろされた刀を防いだ
ギィィィィンンン!!
振り下ろされた刀と僕の鉄龍剣は甲高い金属音を鳴らした
刀を振り下ろした男だけでなく、その場の全員が僕を見て目を見開く
「なっ!?貴様何者だっ!?」
「バカなっ!なぜここに子供がいる!!人払いの結界を張っているんだぞ!!」
「・・・よかった、間に合った。」
僕は口々に驚愕の声を上げる男達の声を無視し、間に合ったことに安堵しながら、後ろにいる二人の親子に目を向ける
近くで見たらよくわかる
母親の傷は重症とまではいかないけど、かなり傷つけられたってことがわかった。
「・・・大丈夫ですか?」
僕は2人に声をかける。
「え、ええ、私も朱乃も無事です。だけど貴方は?」
「なら、すこし待っててください。この人たちを倒したら、貴方達の治療をしますから!!」
そう言いながら、僕は刀を持った男を押し切り、後ろに後退させる
男は他の男達がいるとこまで下がった後、僕をギロリと睨みつける
「なんだ貴様は?なぜ我らの邪魔をする。その者らは貴様と無関係なはずだが?」
男はそう言ってきた。
うん、確かにそうだよ。この人たちはついさっき初めて会ったばっかの赤の他人
だけど・・・
「確かに僕はこの人たちのことは何も知らない。何をしたのかも知らない。でも・・・だからといって殺すのは間違ってる。」
「ふん、貴様のような餓鬼が知る必要はない。さっさとそこを退け、さもなければ、貴様から殺すぞ?」
男の言葉に他の男も抜刀しさっきを放ちながらこちらを睨みつけ刀を構えてきた。
僕はその様子に薄く笑いながら両腕を構えながら言う
「殺す、か・・・いいよ、僕は絶対に2人を守り抜く」
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