0章天涯孤独のドラゴンスレイヤー
prologue.2
[1/6]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
僕・・・暁亜蓮はあの地獄を生き残ってしまった
いや、生き繋いでしまった
あの日からもう2年も経った
ただ当てもなく各地を転々と放浪しながら、僕は魔獣や魔物をたまに賞金首とかを父さんや母さんに教えてもらった滅龍魔法やいろんな魔法で狩りながら過ごしていた
滅龍魔法っていうのは、対龍迎撃魔法とか言ってすごい強力だって言ってたっけな
父さんはそれを扱えていてとても強かったって話を聞いた事もあったな
母さんはまた別の力を扱っていたな。
だけど・・・
あの地獄で僕は何もかも失った
友達も、家も、家族も何もかも全部
何者かに全部奪われ滅ぼされた
だから、今こうして一人で旅をしている
そして、ある日の夜一つの町についてどこで野宿しようか色々と歩き回っていた時
「・・・に・・・にゃ〜」
「ん?」
不意に路地裏の方から弱々しい猫の鳴き声が聞こえた
僕は気になってその声の方に向かって走り出した
そこには、ボロボロで体のところどころから血を流している黒猫とそれを心配そうに見つめながら鳴く白猫がいた
黒猫は一目でも重傷だとわかるが、白猫の方もよく見るとところどころから白い毛が赤く染まっていた
「・・・ひどい怪我だ。早く治さないと」
僕はそう思い、2匹に近づいた、すると
「にゃ!ヴーーー」
白猫が黒猫の前に立ち僕に威嚇してきた
白猫はこの黒猫を守っているんだ
「・・・大丈夫だよ、安心して、僕は君たちを傷つけるつもりはないから」
僕はそう言いながら白猫の頭を優しく撫でる、すると白猫は安心したのか体から力が抜けてその場にぐったりすると、しばらくして寝息が聞こえた
「よっぽど疲れてたんだね。でも、もう大丈夫だよ」
僕はそう言いながら黒猫と白猫両方に天空の滅龍魔法の治癒魔法をかける
しばらく続けると2匹の傷は次第に塞がっていき。出血も止まった
僕は疲れて眠ってしまった2匹を起こさないようにゆっくり抱えると野宿の場所を探す事にした。
あれから、1時間、町のすぐそばにある山の麓にある廃墟で野宿する事を決めた、ここなら雨風もしのげるし寒さもしのげるから
僕は魔力で簡易テントを作ってその中に毛布を敷いて2匹の治療をする。
まず、体についた泥などの汚れを濡れタオルで落としてから治癒魔法を再びかける
しばらくして傷が完全にふさがったのを確認した僕は2匹を毛布に寝かせると更に上にもう一枚毛布をかけて体を冷やさないようにした。
「フゥ、いちおう治療は終わりだね。それに野宿場所も見つかったし、今日はもう寝よう」
僕はそう言
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ