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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第542話】
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だが此処が少々分かりにくいのだが……。 こう、ドーンッ!と行ってビューンッ!としてシュパッ!って感じでは無いのか?」


 そんな風に訊いてきたのは篠ノ之だった、覗き込む様な篠ノ之の姿にたわわに実った果実が小さく弾けるのが見え、僅かに視線を逸らしつつ答えようとすると一夏が。


「箒、それじゃあヒルトも分かりにくいんじゃ無いのか?」

「う、五月蝿いぞ一夏。 上手く表現できないだけだ!」


 自覚はあるのか一夏にそう告げた篠ノ之――。


「……まあ言ってる内容は急発進、加速、緊急着陸だから言ってる意味がわからなくはないが――篠ノ之、基礎の部分だがわからないのか?」

「し、少々分かりにくいだけだ。 ……こ、これを気に基礎のお復習をと思ったのだが……ゴニョゴニョ」


 成る程と思いつつ、やはり前の篠ノ之から変化を感じ取れる。

 それが少し嬉しく思い、口を開こうとしたのだが一夏が――。


「今更基礎のお復習よりもさ、実践的な訓練の方が良くないか?」


 ――等と空気の読めない発言で僅かに篠ノ之のこめかみに怒りマークが見えた辺りで休憩時間が終わりを告げ、二時間目が始まった。

 再度視線を感じ、振り向くとエレン・エメラルドが小さく手を振っていた――一度彼女とちゃんと話さないと……そう思いつつ、二時間目の授業の準備を始めるのだった。
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