暁 〜小説投稿サイト〜
【WEB版】マッサージ師、魔界へ - 滅びゆく魔族へほんわかモミモミ -
第四章 魔族の秘密
第49話 帰ってきた
[2/2]
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
ます。
ぼく、この世界でちょっとは求められていますよ……お相手は人間じゃないけれど。
そんなことを思いつつ、ポンポンと二人の背中を叩いて、さりげなく離れるように合図をした。
が、離れない。
「あの、そろそろ離れていただけますと。ヨロイも汚れてますし、ぼくもお風呂に入ってなくて汚いですので。そちらが汚れてしまいます。まずお風呂に入らないと」
「なんだと。魔王と風呂どっちが大事なんだ!」
「お風呂」
「死ねえええ!」
「うわああっ」
「……では魔王様、ここにいる全員で風呂に行くというのはいかがでしょうか」
「お、いい案だなリンドビオル卿。よし、一番大きい浴場を貸し切るか。全員支度だ」
「あの、ぼくは今すぐ入りたいんですけど」
「だまれ」
「あ、はい」
むむむ。体がベタベタして気持ち悪い。
でも、ぼくは……帰ってきたんだな……。
こうやってルーカスたちや魔王たちを見ていると、あらためて実感がわいてくる。
うん。帰ってきた。
あらためて、胸いっぱいに魔国の空気を吸い込む。
そして叫んだ。
「あああ帰れたあああああ!」
「うるさい。支度しろ」
「あ、はい」
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ