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【WEB版】マッサージ師、魔界へ - 滅びゆく魔族へほんわかモミモミ -
第四章 魔族の秘密
第48話 弟子?
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ですね!」
「うん。ちょっと色々あってね」
「申し訳ありません。お師匠様の心のさけびを察することができないとは。弟子として失格です」
いや、さっきずっと水って言ってたからね?
助けてもらって文句は言えないけどさ。
「でもなんで『師匠』なの? ぼくはきみを弟子にした記憶はないけど?」
「えええ! ぬあんでですかあ!」
え?
「ちょっと落ち着いて。ホントに記憶がないんだ」
「ひどいじゃないですかあっ!」
ものすごい勢いで攻め立てられてしまった。
当然のことながら、ぼくは困惑する。
「いやあ、だってホントにないんだもん。仕方ないじゃない」
「ひどいです……あ」
「ん?」
「すみません。これから弟子入りするのでした。失礼しました」
「……」
一体何なんだ……そう思いながら、まず自己紹介から頼むと言おうとしたが、その前に少年のほうから話し始めた。
「ええと。私はフィンと言います。お城にいちばん近い鍛冶屋の次男で、数え間違いでなければ今日十三さいになりました」
「あ、そうなの? おめでとう」
「ありがとうございます!」
恩人に対して失礼な感想であるが、若干めんどくさい感じである。
「とりあえず弟子入りしたいってことでいいの?」
「はい! お願いします!」
少年はぼくの顔を覗き込むようにして懇願する。
黒髪、丸顔、パッチリした目。なんとなく、中学生時代くらいのぼくに似ている。
もちろん弟子入りに関してこちらは「嫌です」と言える立場ではない。
十六人目の弟子の誕生だ。
「じゃあ、こちらこそよろしくお願いします」
「ありがとうございますっ!」
「あー、抱き付かないように。ヨロイ拭いてないんで汚いかも――」
「がんばります! 一生けんめい働きます! 何でもしますうっ!」
……。
「あの、ぼくの話をちゃんと聞――」
「さっそく技術を教えてくださいっ!」
うぜえええええ!
***
半乾燥地帯のまばらな草原を、ひたすら歩く。
この世界にも、地球での太陽のような役割の恒星がある。
もうその角度はだいぶ小さくなっており、地平近くの空の色にはオレンジがだいぶ混ざってきているようだ。
「でもさ。なんできみが一人であんなところにいたの? 理由を聞いてもいいかな」
少年の勢いに押されて聞きそびれていたことを聞いた。
「はい。実は、お師匠さまに弟子入りするためにリンドビオルさまの家にうかがったのですが――」
「えっ、そうだったんだ」
「はい。そうしたらまおうさまから、お師匠さまは人間に捕まったと言われ、泣かれてしまいました」
「……? それで?」
なぜ魔王がそ
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