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【WEB版】マッサージ師、魔界へ - 滅びゆく魔族へほんわかモミモミ -
第四章 魔族の秘密
第41話 国王に謁見
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マコト、たぶん国王陛下はキミに対して直々に協力の依頼をするんだと思う」
「だろうね」
「そこで『わかった』と言ってくれれば、たぶん、キミは助かる」
「言わないけどね…………あっ、イテッ」
また頬を叩かれた。しかも結構強めに。
顔が見えないとまずいということで、兜だけ脱いで手で持っていたが……途中まで着けておけばよかった。
一緒に謁見の間に向かったが、彼女は途中一言も口をきいてくれなかった。
どうやらまた怒らせたようだ。
***
謁見の間で勇者とともにひざまずくと、顔を上げるように言われた。
「ずいぶん若いのだな」
それが、ぼくにかけられた第一声だった。
玉座にいる立派な服を着た壮年の男が、面白そうな笑みを浮かべている。
この国王はヘンリー十三世。もう長いことこの国を治めているらしい。
その隣には、厳しい表情をしている将軍風の人物。
フィリップスという名で、人間の軍の司令官だという説明を受けている。
イステールという国は封建制のような形態らしく、諸侯がそれぞれ兵を持っている。
その中でも彼が最も有力かつ有能で、総大将に推されたそうだ。
他に人はいない。
謁見ということであれば、兵士が沢山並んで壁を作っていてもよい気がするのだが。
将軍と勇者がいるから大丈夫ということなのだろうか。
「さて、マコトとやら」
「はい」
「本来お前は謁見が許される立場ではないが、少し興味があってな。会うことにした」
「興味?」
「そうだ。いまだ自供を拒否し、あくまでも魔族に忠節を尽くそうとしているそうではないか」
「そういうことになりますかね」
「……不思議だな。戦で魔国の捕虜となった人間はすべてが殺されている。過去には罪人が脱獄し魔国へ逃亡しようとしたこともあったが、追いかけた兵士が国境付近で発見した時には既に死体であった。
お前は人間であるにもかかわらず、なぜ魔国で生きていられたのだ?」
「一番最初に会った魔族が変人だったんです。ぼくのことを面白がって、元の国にいた頃と同じ仕事をさせてくれました」
「ふむ。それに恩義を感じ、魔国に不利となる情報は何も話せぬということか」
「それだけということではないですが、まあそんな感じです」
魔族は自分の患者であり、患者を売ることはできない、という大切な理由もあるが、あえて説明することでもないので適当に答えた。
国王は「なるほど」と言って顎に手をやる。
そして少し上体を前に出した。
「今日、お前を呼んだのは余が直々に協力を頼むためだ。それでも気持ちは変わらぬか?」
いきなり突っ込んできた。
隣の勇者がチラッ、チラッとこちらを見てくるが……。
いや
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