152部分:第十九話 剣と剣その四
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サーの闘いの時と同じだ。倒せなくとも闘えばいい」
妙な言葉であったが言うのだった。しかも語ると共に何故か口元に何かを考える笑みを浮かべていた。それは彼女の青い顔をさらに凄みのあるものにさせていた。
「闘えば。それで小宇宙が発する」
「闘いの小宇宙が」
「それを発するのだ。八大公であるそなたと」
まずはジークだった。
「そして黄金聖闘士であるあのカプリコーンがな」
「我々が激しい小宇宙を発すればそれにより」
「アーレス様の元に届く」
エリスの言葉は続く。
「だからだ。よいな」
「はっ、ではこの戦いもまた」
「カナンと同じだ」
そのドイツでデスマスクと激しい戦いを演じたカナンの名前を出し続ける。
「あの様にな」
「畏まりました。では」
「闘うのだ」
エリスの言葉にはさらに凄みも宿った。
「よいな」
「御意」
彼等はこう話を交えるのだった。それと共に赤い闘争心に満ちた小宇宙が燃え上がる。それは荒野を焼け焦がしさらに赤くせんが如くだった。
第十九話 完
2009・3・25
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