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【WEB版】マッサージ師、魔界へ - 滅びゆく魔族へほんわかモミモミ -
第二章 魔族YOEEEEE
第20話 ノイマール戦役
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***
人間の軍との戦闘が始まったという報告が司令部に入った。
ノイマール南東の平原で会戦勃発である。
「マコトよ。ここには負傷者や、攻撃魔法隊で魔力が尽きた者が次々と来るだろう。お前はその者たちや、治癒魔法班の魔力回復を助けるのだ」
「うん。わかった」
ぼくは、司令部の隣に仮設された救急及び魔力回復休憩所へと移った。
ヨロイ姿のぼくだけだとビックリされる恐れがあるので、ルーカスも一緒だ。
会戦は、飛び道具となる攻撃魔法隊の一斉攻撃からスタート。
しばらくすると、魔力切れの攻撃魔法隊のメンバーが次々とやってきた。
「では施術していきますね」
――魔力回復が早まる効果が証明されている。怪しい術ではないので安心してほしい。
そうルーカスが説明したのち、施術を始めた。
合戦にそぐわない「アアアーッ」という声が、休息所に響き渡る。
とにかくここでは、数をこなすことが重要だと思う。
座位で五分程度の施術を次々と施していく方針にした。
施術内容については、短時間で最大の効果をあげるべく、経穴の刺激をメインとする。
ぼくは人間なので魔力のことはよくわからない。
よって、ツボの選択は完全にカンだ。回復に効果がありそうなものを適当に選択した。
足裏の「湧泉」、下肢の「足三里」、お腹の「関元」や「気海」、手のひらにある「労宮」などを刺激していく。
「……凄いな。確かに普段よりずっと早い気がする。ヨロイよ、お前は何者だ」
その兵士の質問に、どう説明しようか迷っていたら。
離れたところに座っていた兵士が
「あ! お前マコトじゃないか?」
と言ってきた。
知っている顔だ。
「そいつはマッサージ師ってやつなんだ。生きて帰ったらお前もそいつの店に通うといい。凄いぞ」
彼が所属している第九師団は、ルーカスが試験的にうちの治療院に通わせている。
ぼくのかわりに説明してくれた。
まもなく、負傷者も次々と送られてきた。
治癒魔法班が回復をおこなっているが、すぐに治癒魔法が間に合わなくなったようだ。
ルーカスも魔王に一声かけたのち、治癒魔法班に混ざって手伝い始めた。
ぼくもひたすら施術して、攻撃魔法隊のメンバーを前線に送り返していく。
すぐ隣ということで、司令部の様子も聞こえてくる。
「申し上げます」
という声が聞こえた。伝令が飛び込んできたようだ。
「第三師団、崩壊しました!」
……早い。
まだ始まってそんなに時間は経っていないのだが。大丈夫なのか。
そして間をおかず、別の伝令の声が聞こえてくる。
「第六師団、崩壊しました!」
……。
「第二
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