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【WEB版】マッサージ師、魔界へ - 滅びゆく魔族へほんわかモミモミ -
第一章 開業
第15話 怪業で開業した日
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当に宣伝もしてくれたそうで、他にも同じギルドからの来院があった。
ありがたいことだ。
バタバタしていると、時間はあっという間に過ぎていく。
初日の診療は無事に終了した。
日はとっくに沈み、院内はランプの灯りでオレンジ色に染められている。
「マコト、おつかれさまー」
「カルラ様もお疲れ様でした。今日は予定になかったことまでやらせてしまって申し訳ありません」
「いいよー。ボク、やくに立ててうれしい」
「そう言ってもらえるのはありがたいです」
「へへへ」
「……では、この後、始めますが。体力は大丈夫ですか?」
「ぜんぜんへいきー。よろしくね」
そう、この後はカルラに技術指導をする時間だ。
おそらくルーカス邸に帰れるのは、日付が変わるころ……。
スケジュールは厳しいが、やる気が枯れる気はしない。
この日。この世界のマッサージ師として大きな一歩を踏み出した気がした。
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