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【WEB版】マッサージ師、魔界へ - 滅びゆく魔族へほんわかモミモミ -
第一章 開業
第11話 開業準備
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え!
***
魔王は、別の部屋で溜まっていた護衛たちと一緒に帰った。
無事に追い出し成功……だが、カルラがここに残ることになった。
これは本人の希望である。
「準備を手伝いたい」
と言いだしたのだ。
いや、ダメじゃないか? と思ったが、魔王からは
「勝手にしろ」
ということで、今はぼくが使っている部屋にいる。
連れてきていた護衛も二人だけ残すことになったようだ。
「マコト、今日はどうするつもりなの」
「今日は午前中に内装や備品の計画を固めて、日中はルーカスと一緒に物件の契約と、物件内外の再確認。あと時間が余れば備品購入の相談をしにいこうかなと思っています」
「がんばろー!」
「おー!」
ゆるい。
***
嫌だけど、また黒色フルアーマーで外出。
パーティメンバーはぼくの他にルーカス、メイド長、カルラ、カルラの護衛二人だ。
まずは物件の契約にいく。
魔国には日本での不動産屋に相当する仲介業者がないので、所有者の家に行き、直接交渉した。
こちらはルーカスも一緒だし、カルラも一緒だ。
ぼくが不審な恰好をしていても、スムーズに契約行為が進んだ。
その後は、めでたく契約済みとなった物件の外部と内部を再確認する。
あらためて見ると、物件はかなりよい場所である。
ルーカスもメイド長も、この立地を絶賛していた。
ルーカスは軍の兵舎から徒歩圏内であることが大きいと言い、メイド長のほうは商店街からの近さを気に入っていたようだ。
内部については、すでに図面上ではどこをいじるのかなどは決めている。
だが工事してから計画のミスが発覚すると開業が遅れてしまう。
慎重に現場を再確認していく。
「マコトよ、どうだ」
「うん。計画通りいけそう」
「ふふふ、さすが私の奴隷」
「ウフフ、さすがルーカス様の奴隷ですわ」
「マコトさすがー」
なにやら適当に言われている感もあるが、計画通りいけそうなのは事実である。
内装については大工のギルドが存在するので、そちらに頼む予定だ。
「しかし何も置いていない店舗の空間というのは寂しいものだな」
ルーカスはガランとした空間を味わうように深呼吸している。
「石造りの建物は寿命が長い。今までもう何回も、いや何十回も、開かれている店は変わっているのかもしれない……。マコトの店は長続きするといいな」
「そうだね」
「まあ、長続きしてもらわないと私の構想も崩れるので困るわけだがな」
ルーカスはそう言って笑う。
「あ!」
「なんだ」
「寿命つながりで思い出した。ごめん、物件とは全然関係ないけど、聞きたいこ
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