機動戦艦ナデシコ
1449話
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ューリップを守るように……もしくは封じ込めるかのように、バリアが設置されていたのだ。
チューリップを覆っているバリアに、俺は見覚えがあった。
地球を覆っているビックバリア。規模こそ違えど、それと似たようなものだった為だ。
つまり、このバリアはクリムゾングループ製な訳だが……何でこんな場所にあるんだ?
いや、木連とクリムゾングループの繋がりを考えればおかしくないのかもしれない……のか?
多少疑問に思うが、今ここで考えるべきはどうやってあのチューリップを空間倉庫に収容するかだ。
……まぁ、バリアでチューリップに手出し出来なくても、何とでもなるんだけどな。
「アスラン、ここまで来ればもう大丈夫だ。ここからは色々と荒っぽい事になるかもしれないから、お前はもう砂浜に戻ってろ」
「……気をつけて」
俺の実力を知っているからだろう。アスランはそれ以上は何も言わず、すぐに砂浜へと向かって引き返していく。
今この状況で戦いになれば、自分が足手纏いになると理解しているからだろう。
ここにいるのがイザークなら、生身での先頭も全く心配いらないんだけどな。
原作ではアスランに対して強いライバル意識を持っていたイザークだったが、今となってしまっては原作とは違ってイザークの方が圧倒的に能力では上になっている。
まぁ、その辺は仕方ないんだけどな。
カガリの護衛や娘婿といった日々を過ごしていたアスランと違い、イザークは自分と同等かそれ以上の力を持つ者と毎日のように訓練を重ねてきたのだから。
生身での戦いに関して言えば、今のアスランはイザークの足下にも及ばないだろう。
「……ま、その辺は後で片付けるとして、だ。まずはあのチューリップを片付けるか」
呟き、足下に影のゲートを作ってバリアに守られているチューリップの側へと姿を現し、その身体へと手を触れようとした瞬間、まるでチューリップが砂で出来ているかのように崩れ去っていき……そして次の瞬間にはチューリップの中から巨大なバッタが姿を現すのだった。
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