機動戦艦ナデシコ
1449話
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攻略方法と言える。
チューリップの装甲を構成している素材……チューリップクリスタルは、シャドウミラーに――より正確には技術班に――とって非常に稀少な素材だ。
お土産として持って帰れば、レモンとマリューは喜んでくれるだろう。……海のお土産がチューリップクリスタルだというのは微妙な気もするけど。
木連が今更何かをしてくる様子はない以上、多分このチューリップはまだ地球が木連を木星蜥蜴と呼んでいた頃に地球に落下したものか。
それでここが無人島だった為に、今まで見つからずに待機していた……ってところか?
そんな風に予想していたのだが、次の瞬間アスランの口から出た言葉でその予想が外れであったことを悟る。
「それが、そのチューリップに妙な機械がついていて……」
「……機械?」
アスランのその言葉に、首を傾げる。
チューリップも無人機である以上、機械という扱いではある。
だが、その外見はとても機械には見えず……どちらかと言えば、生体兵器のようにすら見えるような代物だ。
とてもではないが、機械がどうとかいう風には見えない。
となると、そのチューリップが特殊なのか……それとも、誰かが何か余計な事でもしたのか。
「取りあえず……そうだな、どうするべきか」
現在ここにいる面子の中で、戦力として数えられるのはシェリルのみ。
いや、勿論相手が普通の人間であれば、現役の軍人――PMCだが――のアルト、オズマ、ルナマリアといった面子や、以前軍人だったアスラン、スーパーコーディネイターのキラ辺りなら戦力として数える事が出来るだろう。
だが、今回の相手はチューリップだ。
あの大きさでどうやってこの無人島に隠れていたのかは分からないが、チューリップである以上はバッタやジョロといった無人機を持ってるだろう。
そうなると、戦力として期待出来るのはシェリルのみになる訳だ。
一同を見回し、結局出た結論は妥当とも呼べるもの。
「やっぱり俺が直接見てきた方がいいだろうな。何かあったらニーズヘッグを使えるし」
「なら、最初からアクセルの機体を使った方がいいんじゃないか?」
そう告げてくるオズマだったが、俺は首を横に振る。
「空間倉庫に収納するのは、出来れば不意打ちでやりたい。ニーズヘッグを使えば、不意打ちも何もないだろ」
幾らニーズヘッグが全高15mの小型機ではあっても、当然人間に比べれば非常に目立つ。
撃破するのであればともかく、チューリップクリスタルを入手する必要がある以上、出来れば損傷を与えないままで入手したいと思うのは当然だろう。
一応火星の基地にある魔法球の中でヤンマやカトンボ、バッタと共にチューリップも量産は始まってるんだが……それでもチューリップクリスタルの希少性や、一度に
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