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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第五十四話 主人公たちが対面します。
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の丁重な問いかけは3人には意外だったらしい。
「上級将官たる閣下方にお声をおかけすることは非礼の上ですが――。」
「構わない。それを不承知の卿等ではあるまい。敢えて私たちの足を止めるからには、何か言うべきことがあるのだろう。話してみよ。」
「では。」
ラインハルトの言葉に応じて、3人の中から一人進み出たのはアンスバッハ准将だった。
「ミューゼル大将閣下、ヴァンクラフト閣下、あなたがたの才幹と器量は我々ブラウンシュヴァイク公爵家の家臣の間でもよく話されております。」
「光栄だな。」
ラインハルトは目を心持細めながら言った。その口元にはちらとも笑みはない。
「だからこそあえて申し上げることをお許しください。今回の和平交渉においては、いや、将来にわたって我が主、ブラウンシュヴァイク公爵にお力をお貸しいただければ、と。」
「ブラウンシュヴァイク公爵だけにか?リッテンハイム侯爵には力添えをしなくともよいと卿等は言うのか?」
「いや、ブラウンシュヴァイク公爵、そしてリッテンハイム侯爵にお力添えをいただければこれ以上ない慶事だと思います。ですが、あいにくとブラウンシュヴァイク公爵とリッテンハイム侯爵の間にも究極的には意見の相違というものも水面下ではあるのです。」
「つまりは、この和平交渉が終わった後、先々に発生するかもしれないブラウンシュヴァイク公爵とリッテンハイム侯爵との対決に備え、私たちをスカウトしたい、ということかしら?」
イルーナ・フォン・ヴァンクラフトの問いかけに、3人は顔を見合わせ、そして二人にうなずいて見せた。
「ブラウンシュヴァイク公爵も、あなたの才幹と器量を高く評価されております。だからこそ先ほどの場では自らフレーゲル男爵やリッテンハイム侯爵をなだめたのです。また、お二方がブラウンシュヴァイク公爵陣営にはせ参じていただければ、望むがままの爵位と地位、身分を提供なさると申しております。そしてあなた方の才幹と器量にあうだけの権限を提示したい、と。」
ラインハルトの右こぶしがぐっと握られたのをイルーナは視界の隅で見た。
「あいにくだが、私は帝国軍人として皇帝陛下にのみ、お仕えする立場だ。卿らの言葉は傾聴には値するが、だからと言ってそれを受け入れようとは思わない。」
「私も同様です。ブラウンシュヴァイク公爵には、そのようにお伝えください。」
アンスバッハは心持残念そうな顔をしたが、それ以上強弁はしてこなかった。
「そうですか、残念であります。あなた方がブラウンシュヴァイク公爵陣営に入っていただければ、これほど心強いことはないのですが・・・・。」
彼は一瞬瞑目したが、敬礼をラインハルトとイルーナに捧げると、背を向けて去っていった。シュトライトもそれに倣って去っていく中、フェルナーだけは残っていた。
「果断な決断は賞賛すべきも
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