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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第五十四話 主人公たちが対面します。
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のオフレッサー上級大将が巨体を怒らせて立ち上がった。フレーゲル男爵よりもよほど迫力があったが、ラインハルトは顔色一つ変えなかった。
「やめろ!・・・・ミューゼル大将。貴官は幕僚だ。意見は問われた時のみに発言するように。」
「幕僚以前に、小官は帝国軍大将の重責を担う身です。帝国軍人たるもの常に帝国のことを考えるべきもの。今私にとっては自由惑星同盟との間に帝国にとって最も最良な結果を残すことを考えることこそが重要な使命だと考えます。」
本来であれば、大貴族の長たるブラウンシュヴァイクやリッテンハイムに意見することはおろか、同席することすらままならぬ貧乏貴族のこせがれが遠慮一つせず意見を吐いている。そのことが貴族連中、そしてイルーナを除く上級将官にとってははなはだ不愉快であった。
もっとも、シュトライト、アンスバッハ、フェルナーら一部の家臣たちはじっとその動向を見守っていたのだが。
「ですが、使節団長閣下の御命令とあらば、承知いたしました。」
ラインハルトは心持顔を背けると、目を閉じた。話すべきことは話したとそんな態度だったが、貴族連中はその態度を見て「生意気な金髪の孺子め!!」と憤りを隠さない顔でにらんでいた。
「失礼ですが。」
イルーナ・フォン・ヴァンクラフトが代わって、
「私もミューゼル大将の意見に賛同します。和平交渉を本格的にこの場で取り決めることは性急ではないでしょうか。帝国と自由惑星同盟を称する反徒共との間に、交渉のパイプを設けること、これが達成できれば今回は充分かと思います。その功績だけで、ブラウンシュヴァイク公爵閣下とリッテンハイム侯爵閣下の御名は銀河史上に永久に刻まれることでしょう。」
「ヴァンクラフト大将と言ったか、我々が求めているのはそのようなことではない。結果だ、結果こそが我が帝国にとって重要なのだ!!」
今度はブラウンシュヴァイク公が声を上げる番だった。
「ここに一つの果実があるとします。少し時間を置けばよりよく熟し芳醇な香りと味をもたらす果実です。それを、ご自身の食欲と判断をもってもぎ取ることは、味を損なうことにならないか、小官としてはそれのみが心配だと申し上げておきます。」
「貴様ら・・・!!!」
フレーゲル男爵がこぶしを握りしめ、歯をかみ合わせた。
「よせ、フレーゲル。」
ブラウンシュヴァイク公爵がフレーゲル男爵を制した。
「卿らの意見は分った。十分すぎるほどにな。それをどうすべきかは使節団長である私、副団長であるリッテンハイム侯が最終的に決めることだ。それを忘れるな。」
ラインハルトとイルーナはそろって頭を下げた。
「会議は散開だ!!この後慰労会を兼ねて別室で酒食を用意しておる。各員は随意それに参加されたい。もっとも、休息が必要な者もあろうから、勝手に戻ってもらって構わないが。」
ブラウンシ
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