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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第五十四話 主人公たちが対面します。
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の名前を舌の先で味わうようにしてゆっくりとつぶやいた後、不意に微笑した。
「良い名前だ。貴官に合っているな。私はミューゼル大将。ラインハルト・フォン・ミューゼル大将だ。」
■ ラインハルト・フォン・ミューゼル大将
ヤン・ウェンリーか、自由惑星同盟にもあのような男がいるとは思わなかった。少々変わった奴だと思ったが、なかなかどうして鋭い卓見を持っている。果たしてそれは会話だけの物であろうか、それとも戦場においても、名だたる戦略・戦術家として名をはせているのだろうか。
少し気になったので、端末を使用して奴の名前を検索した。すると驚いた。あのエル・ファシル星域で帝国軍を手玉に取り、300万人の民間人を脱出させたのはこの男だったのだ。
なるほど、ヤン・ウェンリーか。これは戦場において出会った場合、いったいどのような策を弄してくれるのか・・・・・楽しみというものだ。
もっとも、奴が友となって俺の側にいてくれるのもまた一興だがな。いずれにしても得難い奴だというのは間違いはない。
今回の旅で奴と交流が図れればいいのだが。
■ ヤン・ウェンリー准将
シトレ大将閣下の幕僚として、歓迎パーティーに行かなくてはならなくなったのは苦痛だった。やれやれ、私もどこか一地方の警備艦隊か何かの幕僚だったら、こういう苦労をせずに済んだのだがなぁ。もっといいのは戦史研究科が復活してそこの教官になれれば一番幸せなんだが。
案の定パーティーは退屈極まりなかった。エル・ファシルの英雄というのは帝国軍に対して鬼門の言葉だったから、それを言われずに済んだのは良かったが、帝国軍と各界の著名人の間を橋渡しするのには疲れてしまった。そんなものは気の利いた副官や美人たちにやらせればいいと思うのだがなぁ。
パーティーが後半に差し掛かった時、デザートのコーナーで一人旺盛な食欲を発揮している金髪の青年将官がいた。青年というよりもまだ少年と言ってもいいかもしれない。だが、階級章を見ると将官、それも上級将官だったので驚いた。向こうが話しかけてきたのは敬語だったのにも驚いた。帝国軍にもこう言った人材がいるのか。
見掛け倒しではないことはすぐに気がついた。頭の回転が鋭く、思考に柔軟性がある。何よりも人の意見に耳を傾ける真摯さを持ち合わせている。私の言った見解についても、当初は軽侮の色を浮かべていたが、やがてその表情が真剣なものに変わっていった。
奇妙なことだったが、私は昔からの知己を得たような気分になった。ああいう人となら私の本心を包み隠さず話してもいいような気さえする。ある意味では同盟軍よりも話しやすい相手かも知れない。皮肉なものだな、敵国の人間と話す方が楽しいなんて。最後に名前を聞いたとき、どこかで聞き覚えのある名前だという気がしていた。ラインハルト・フォン・ミューゼル大
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