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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第64話:準備は入念に、実行は慎重に。
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俺に送信し、書類自体は元に戻せばバレる事はない。
まぁグランバニアの金庫の時のように、弄った事がバレては無意味だけどね。

話を戻そう……
つまり、俺は時折手鏡を覗かなければならないのだ。
しかも覗いてる本当の理由は誰にも秘密で。

マオさんからのスパイ情報を確認する時だけ鏡を見ていては怪しすぎる。
だからナルシスト全開で、常日頃から鏡を見る必要があるのだ。
まぁ何時映像が送られてくるのか判らないってのもあるけどね。

因みにマオさんには、このスパイ道具はグランバニアで開発されたと教えている。
MH(マジックフォン)を参考に、改良をグランバニアの技術者が加えたと教えている。
本当は……嘘だ。(本当は嘘って言葉にすると難しいな)

真実は……全部アリアハン製だ。
リュカさんがヒゲメガネを脅してMH(マジックフォン)を改良させたんだ。
もしかしたらホザックと戦争になるかもしれない、だけどグランバニアは戦争を望んでない、だから手を貸せ……的な事を言ったらしい。

俺の予想では、戦争になったら面倒臭いので、全世界を征服しちゃうかも……とか言ったと思ってる。
リュカさんにはそれだけの実力があるし、ヒゲメガネにそれを止める術は皆無だと思う。
リュカさんにとっても不安点・ヒゲメガネにとっての希望点はティミーさんだが、彼を説得するのは父親にとって簡単だ。

だからヒゲメガネも、こんな怪しい道具を作るのに好意的じゃなかったけど、断る事も出来なかったんだと思う。
だから誰にでも使用できるような道具にしないで、指紋というミクロの世界での識別装置を採用させたんだと思う。リュカさんも世界征服なんてしたくないみたいだからね。

さて……これでマオさんとの間にホットライン(一方通行)が出来たのだが、彼女への報酬を支払わなければならない。
その方法なのだが、月に一回……決められた週にホザックの在る地点へ、俺自らが給与を隠しに行くようになっているのだ。

在る地点とはマオさんと協議して3カ所に選定してあり、その何処かに月々の給与とボーナスを隠しに行くのだ。
3カ所の何処であるかは俺が勝手に決めて良く、マオさんは給与が隠された週以降に探しに行く事で授受が成立する。

給与額はグランバニアの一般メイドと同額。
上級メイド出身のマオさんには、減額したような印象を持たれるだろう。
だが彼女はスパイなので、得た情報の質によって月々支払われる給与にボーナスとして追加されるのだ。
もっと詳しく説明しよう。

マオさんが撮影機を使用して俺の受信機に情報を送ってくる。その情報が有用であると判別できた時点で、情報の価値を俺が算出しボーナスに影響させる。
なお、通常給与が支払われる条件として、重要なスパイ情報が手に入らなかった時でも、
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