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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜番外編 語り継がれなかった軌跡篇
外伝〜”六銃士”の”鉄血宰相”への宣戦布告〜最終話
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ノックされた。

「誰かしら?」

「”ラギール商会”でございます……予約されていた……品物が届きましたので、その報告に参りました。」

「フフ、ちょうどいいタイミングで来ましたね。入って来て構いません。」

「――――失礼します。」

そしてルイーネの許可によってチキが部屋に入って来た。



「!!!あ、貴女は”ラギール商会”の店長のチキ・インディス!」

予想外の人物の登場にクレア大尉は驚き

「先日……予約されていた……警備隊の合同演習後に届ける事になっている……お酒やおつまみも先程届きました……どこにお届けすれば……よろしいでしょうか?」

チキはクレア大尉の事を気にも留めずギュランドロス達を見つめて尋ねた。

「今屋上で打ち上げの準備をしている。詳しい説明はミレイユかエルミナに聞いてくれ。」

「かしこまりました。―――それでは失礼します。」

ギュランドロスの指示に会釈をしたチキは部屋を出て行った。

「フフ、これでどちらの立場が”上”なのかわかったでしょう?」

「―――――!!!クッ!?」

微笑みながら説明するルイーネの話からもはやメンフィルに口止めできるのはギュランドロス達のみである事を悟ったクレア大尉は目を見開いて己の失態を強く後悔しながら唇を噛みしめた。



「後もう一つだけ勘違いしているようだから言っておいてやる。”鉄血宰相”にも伝えておきな。テメェら”如き”が俺達”六銃士”をどうにかできると思うな。――――身の程を知れ。」

「私達が進む道を阻むなら全力でお相手し、叩き潰しましょう。――――”六銃士”の名に賭けて。」

「……………っ!?」

凶悪な笑みを浮かべるギュランドロスと微笑みを浮かべるルイーネがさらけ出す膨大な殺気や闘気、覇気をその身に受けた事によって、巨大な獣に喰い殺されるかのような幻覚を見たクレア大尉の身体は本能的に”勝てない”と判断して悲鳴を上げるかのように大量の冷や汗をかいて表情は恐怖へと変え、身体をガタガタと震わせ、その余波を受けているソーニャ副司令も表情を青褪めさせて身体を震わせていた。



「今後警備隊、警察に対してエレボニア帝国が干渉しない事。それを守って頂ければ、今回の演習の件を黙っておきますし、”ラギール商会”の”店員”の方達にも言い含めておきます。―――それで構いませんよね、ギュランドロス様。」

「ああ。挨拶代りに”今回は”それで勘弁してやろう。」

「………わかりました。よろしくお願いします………」

そして二人が殺気や闘気、覇気を引っ込めるとクレア大尉は未だ身体の震えが止まらない状態で頭を軽く深く下げ

「それでは失礼します。」

身体の震えを必死に抑えながら敬礼をした後その場
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