第十四話 同じ父を持ちその五
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それを避けているのだ」
「そうなのですか」
「卿等に言う」
太子は司教に忠告した。
「あの者達は最初から用いるな」
「若し用いれば猊下が入られる」
「そうだ、教皇猊下がな」
「そしてこの国を、ですね」
「教会の雌牛とするだろう」
教会が完全に支配下に置いている国々の様にというのだ。
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