暁 〜小説投稿サイト〜
非日常なスクールライフ〜ようこそ魔術部へ〜
第29話『新たな標的』
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
相当なモノね。良いわ、離しましょう」

「ふぇ?!」


茜原さんの言葉と同時に、俺の足元の床が開く。そう、開いたのだ。
重力に従い落ちる俺。それを見て叫ぶ部長の声までは聞き取れた。





だがそれは短い時間。
俺の体は椅子ごと1階に落とされてしまう。上を見上げると、天井は既に閉まっていた。


「どういう仕掛けだよ…」


カラクリ屋敷。そんな単語が当てはまる事態に、困惑を隠せない。
しかも部長を置いてきてしまった。これも申し訳なく思う。

科学部は4人。対して部長は1人。
いくら部長が魔術を使えるといっても、茜原さんはその電気の事を知ってたし、もしかすると対策だってされてるのかもしれない。
早く手錠を外して上に行かないと。

周りを見ると、場所は倉庫とわかった。少し埃っぽいし、使い古された椅子や机が多く置かれている。


「皆を探しに行こう」


俺はそんな結論を立てた。
俺が部長側に加わった所で『4対2』。不利な状況は変わらない。
だったら、今生き残っている魔術部部員を集めて向かうしかない。

いや・・・誰がどこに居るかなんて分からないし、そもそも時間は限られている。この際、集めるのは1人が限度だろう。
後は、それまで部長が保つかどうか・・・って、答えは決まってるか。



──部長を、信じよう。



その決意と同時に、俺は突風を起こし力ずくで手錠を破壊する。
「案外いけるものなんだな」と驚きながら、俺はすぐさま倉庫を飛び出した。


[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ