第2章:異分子の排除
第34話「思い通りにならない(させない)」
[8/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
...こうして、突然のIS学園への襲撃は無事に解決したのである。
尤も、事後処理がまだなのだが。
「このっ...大馬鹿者が!!」
スパァアアアアン!!
事情聴取にて、部屋に大きな乾いた音が響き渡る。
千冬が一夏に対して出席簿で思いっきり叩いた音だ。
「ぐ....!」
「貴様は何をしたのかわかっているのか!?その場にいる全員...特に桜を危険に晒したのだぞ!?幸い、相手が桜だからよかったものを...!」
あまりの怒りに、桜の事を苗字ではなく名前で呼んでしまう。
桜が襲われた事に、千冬も少なからず動揺していたらしい。
「....どうして皆俺なら大丈夫だというんですかね?」
「...日頃の貴方のチートっぷりを振り返ってください。」
隅の方でボソリと呟いた桜の突っ込みに、アミタが呆れながら言い返す。
言われた通り、桜は少し振り返って...。
「いやまぁ、確かに大丈夫だと自分でも思うけどさ。」
「思うのか...。」
大丈夫だと認める。その事にあまり詳しくは知らないシグナムも呆れた。
「あ、そうだ。アミタ、さっき襲ってきた元デュノア社の連中は?」
「他の部屋で尋問中です。」
一夏を問い詰める千冬を他所に、桜は少し気になった事をアミタに聞く。
「ま、大方女尊男卑思想の連中が会社を潰された腹いせに目障りな会社の一員の男である俺や秋十君を狙いに来たんだろ。」
「....そこまで既に推測してるんですね。...あっ、そういえばトーナメント前に会社で色々やってたような...。」
白々しく言う桜に、アミタは会社に一度戻った際に気づいた事を思い出す。
「アミタ、お前は何も見なかった。いいな?」
「え?もしかして...。」
「いいな?」
「....はい。」
しかし、桜の威圧によってその事はなかった事にされた。
「ちょっとお姉ちゃん?事情は聞き終わったの?」
「あ....。」
「何やってるのよ...。もう、こっちで聞いておいたわよ。」
どうやら桜とアミタが会話している内に、キリエが代わりにラウラやシグナムから事の経緯を聞き終わったらしい。
ちなみに、一夏はまだ千冬の説教を受けている。
「とりあえず、この事件に関わった生徒には箝口令が出されるわ。それ以外は特になし。....いいわよね?織斑先生。」
「ん?...ああ、そうだな。こいつ以外はな。」
実際は襲われて教師が来るまで耐え凌いだだけなのだ。
罰せられる謂れはないだろう。...桜を襲った一夏を除いて。
「....はぁ、とりあえず、結論から言っておこう。襲撃者達はIS
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ