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サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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、、」ドキドキ





カツラ:「目の前に広がるもの、それは、
鉄と銅で出来た巨大な城でした。
そして、城下の町ではポケモンと
異色な服を着た様々な人が
奴隷のように働かされており、中には
鉄の(おり)に閉じ込められている人もいた。
その光景を目にした弟は、恐怖と悲しみで
その場から動けず、
しばらくすると1人の国王が現れました。」



ヒカリ(その国王って、、、まさか、、)




カツラ:「弟は言葉を交わさずとも
すぐにわかりました。”目の前に立つ
鎧を着た男、この者こそが、我が兄上だ”と。
知恵と勇気を託された兄は、その知恵で
国の(いしずえ)を築き、国の王となり
君臨していたのです。
そして兄も、目の前に立ちすくんでいる者が、
己と血縁がある事を悟りました。
弟は兄に、自分達の故郷に帰ろうと
説得をしました。しかし、兄は帰ろうと
しませんでした。それどころか、
弟と同じ不思議な力を使い、
丸石からポケモンを解放し、弟に
攻撃をしたのです。」



ヒカリ:「!」


カツラ:「兄は何かを愛す事も、
愛される事も知らないまま育ち、
ポケモンも人も我が道具とし、その結果
知恵の他に託された”勇気”は
(よこしま)な心と共に邪悪な”力”と化し、
弟の国とは違う、
帝国を築き上げてしまったのです。
弟は襲いかかってくる
ポケモンと心を通わそうとしましたが、
兄の”ポケモンを支配する力”の方が強かった為、
ポケモンは弟に一斉攻撃をし、
弟はその場に倒れてしまいました。」


ヒカリ:「、、、」ドキドキっドキドキっ



カツラ:「兄は言いました。
”貴様を闇に葬った後、我は
鋼鉄の槍とポケモンの力を使い
全ての国を滅ぼし、見渡しきれぬ
永遠の富を手に入れてくれよう。”
それを聞いた弟は、父君と母君、そして
自分の国に住む人々を想い出し、
涙を流しました。そして、兄が
ポケモンに指示を出すと、稲妻や火炎、
岩石や猛毒が弟に襲いかかりました。」



ヒカリ:「、、、」ドキドキドキドキっ


カツラ:「しかしその時、弟の体が
光輝き、ポケモンの力を全て(はじ)き、
兄とポケモンが驚くと、弟が言いました。
”兄上が邪な心と力で余を凌ごうとも、
父君と母君、そして余の国で生きる者たちの
命を奪わせはせぬ。兄上が闇の(つるぎ)
なるのであれば、余は光の盾となり、この命と
引き換えに末裔の世を護らん。”
弟がそう告げた瞬間、辺りは眩い光に
包み込まれ、光が止んだ時には
兄と弟は消えてしまっていました。」



ヒカリ:「、、、」




カツラ:「その後、兄の帝国に

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