機動戦艦ナデシコ
1448話
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『うーみー!』
その光景を見た瞬間、何人かが大きく叫ぶ。
まぁ、その気持ちは分からないでもない。
目の前に広がっているのは、真っ青な海なのだから。
天気も空には雲もなく、気温も30℃を超えている。
まさに、これぞ夏と呼ぶべき光景なのだから。
ライブが終わった翌日……今日はライブに参加した歌手4人は完全なフリーだ。
まぁ、現在もライブ会場の後片付けをしている者達はいるのだが。
ともあれ、こうして俺達は今日無人島へとやってきていた。
この海水浴に参加しているのは、シェリル、ランカ、ラクス、ミーア。
俺、アルト、オズマ、キラ、ルナマリア、メイリン、カガリ、アスラン、エリナ。
最初エリナは参加するかどうか迷っていたのだが、今日になってシェリルに強引に連れてこられたらしい。
……昨日の打ち上げではバチバチとやり合っていたように見えたけど、何だかんだでやっぱりシェリルとエリナの相性は悪くなかったという事なんだろう。
俺の予想は間違っていなかった訳だな、うん。
他にも雑用や護衛の為に量産型Wを10人程連れてきているが、こっちは人数に数えなくてもいいか。
「はい、これを読んでね」
海を前にして、エリナが全員へ何かの冊子のようなものを渡していく。
海のしおり? ……昨日の今日で、よくこんなのを作れたな。
いわゆる、小学生や中学生が修学旅行とかで貰うような代物だ。
……海に来るってのは、昨日の夜、パーティの中で決まったと思うんだが……
しかもしおりにはイラストが描かれていたりと、妙に凝っている。
「あ、はい。どうも。えっと、ねぇ、ラクス。これ……」
「カガリ、このしおりによると……」
「アルト君、えっとね」
何だかんだと、律儀な奴が多いよな。
この光景に、ふとそんな事を思う。
まぁ、キラ、アスラン、ランカといった具合に、色々と几帳面な奴が揃っているから無理もないのかもしれないが。だが……
「ほら、アクセル行くわよ! 折角の海なんだから、楽しまなきゃ!」
水着の上から着ていたパーカーを脱ぎ、その魅力的な肢体をかなり小さいビキニで身を包んだシェリルが、俺を引っ張る。
当然海に来るんだから、俺も海水パンツの上にパーカーを羽織っているだけだった。
「っと、ちょっと待てって!」
俺の手を引っ張るシェリル。
その水着姿は、いっそ芸術品と表現してもいいかもしれない。
まぁ、首筋や太股の内側を始めとした身体の何ヶ所かには俺が昨夜付けた赤いキスマークが残っているが、この太陽の下だとそんない目立たない筈。……と思ったら、さすがにスーパーコーディネイター。キラがそんなシェリルの姿に、顔を赤くしているのが見えた。
いや、こんなところでスーパーコ
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