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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
本質
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ルは、彼と同じことを考えながら椅子をゆりかごのように揺すっていた。

「安全策を取りつつラッキー勝利を狙うか、はたまたリスクを負って勝利をもぎ取りにいくか・・・」

二つに一つの選択・・・彼はシェリアならどちらを選ぶかを考えつつ、ビジョンの時計に目を向ける。

1:43

「時間がない・・・あまり細かく考えることはできないか」

もうほとんど時間が残っておらず、いくつも候補を出しておくことはできないと少年は判断し、あえてトビーがどんな回答をするかを絞り出してみることにした。







「トビーさんの宝物って・・・何かな?」

サブの大半が予測しやすいと思われるトビーの回答を予測している頃、この少女も同様に友人の対戦者の答えを考えていた。

「くつ下・・・じゃないよねさすがに」

トビーは不思議なことに首からくつ下を下げている。しかし、それは単純に下げているだけであり、別段大切な物だからというわけではない。そもそも、彼は一度くつ下を破かれているのに、懲りずにまた首から下げているところを見ると、大事に保管する気などさらさらないのかもしれない。

「となると何か別のものなんだろうけど・・・」

う〜んと頬に手を当て悩むウェンディ。しかし、時は永遠ではない。彼女が答えを出すよりも早く、タイマーが0になってしまった。

『シンキングタイム終了!!続いては投票タイムに移ります!!プレイヤーが書いたお題はこちら!!』

タイマーから画面が切り替わると、二つの単語が映し出される。それを見た瞬間、どちらをどちらが書いたのか見分けることができ、サブはホッと胸を撫で下ろしていた。

“仲間”vs.“刺身”
















シリルside

「刺身・・・刺身って・・・」

笑うべきなのか呆れるべきなのかわからず頭を抱える。どちらを書いたのか一目瞭然ではあるけど、このお題でその回答はおかしいのではないだろうか?

「はっ!!もしやこれは・・・」

そこで一つの可能性が頭を過った。それは・・・

「こっちがシェリアの書いた回答なんじゃ・・・」

そう考えると、“愛”という回答がないことも合点がいく。ただ、シェリアは愛が好きなだけで宝物ではないと言われるとそこまでなのだが・・・

「ダメだこれ・・・意外と難しい・・・」

簡単だとわずかにでも思っていた過去の自分を殴ってやりたい。全然どちらが正解なのかわからないぞ?他のみんなはどちらを選んでいるのかわからない上に、相談することもできない。このままだと不正解を引きかねないな・・・

「でも正解を確信する要素なんかどこにもないし・・・」

背もたれに寄っ掛かり、椅子を揺らしながら思考
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