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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
本質
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《あなたの大切な物》

「そのお題で共感を誘うのは難しいんじゃ・・・」

思わず頭を抱えてしまった。宝物はみんな人とは違うもの・・・それを答えてなおかつ共感を得ようとするのは、いかがなものなのだろうか?

『プレイヤーはこのお題にお答えください!!それではシンキングタイムスタート!!』

ビジョンいっぱいに映っていたお題が上半分に縮小されると、下半分に五分間をカウントダウンするタイマーが現れる。

「シェリアとトビーさんはなんて書くのかな?」

今はプレイヤーのみが活動する時間。なので俺はボックス内に設置されているテーブルに備え付けられている椅子に腰掛け、頬杖をついて戦局を見守ることにした。



















第三者side

ゲームが開始されたのと同時に椅子に座り、窓の外の景色を眺めている銀髪の青年。彼は腕を組み、足をテーブルの上に置きながら組むと、一度目を閉じあることを考えていた。

「このゲーム・・・共感できる方に投票するとあったが・・・本質は違うな・・・」













「共感できる方に投票する・・・なんてのは所詮建前」

窓ぶちに両肘をつき、まさしく乙女といったようなポーズをしている銀髪の少女は、リオンと全く同じことを考え、頭の中で作戦を練っていた。










「このゲームの本当のルールは、《味方だと思う方に投票しろ》といったところか」

二回戦ではルール上運営側に預けざるを得なかった愛刀をテーブルに立て掛け、窓の外を見据える黒髪の人魚。他のサブのメンバーたちも、ほとんどの人間がこのゲームの本質にたどり着いていた。







「味方にはこの回答が自分のものだと伝え」



「敵にはこれが味方のものだと勘違いされる回答・・・」



「そんなの、こんな短時間で思い付くのかな?」

小さき魔術師(リトルマジシャンズ)の年少組三人が、仲間とその対戦者が入っているボックスを見ながらプレイヤーの難しさを感じ取っていた。




「たぶんシェリアなら、難なくやれるんだろうな」

この大会では敵対しているが、普段は同じギルドで共に助け合っている少女の頭の良さを把握し、そう評価を下している背丈の低い男が、ボックス内を歩き回りながら時間が経過するのを待ち続けている。



「シェリアはこのゲームに適していると思う。けど・・・」

頬杖をつきながら落ち着かないのか、何度も何度も腕を変え、ソワソワと体を揺らしているシリル。彼もユウカと同じくシェリアのことを高く評価していた。しかし、その表情は浮かないものだった。




「こ
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