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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜番外編 語り継がれなかった軌跡篇
外伝〜”六銃士”の”鉄血宰相”への宣戦布告〜第1話
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”D∴G教団”事件から2ヵ月後、エレボニア帝国の”鉄血宰相”―――オズボーン宰相は子飼いの部下である”鉄血の子供達(アイアンブリード)”―――――”氷の乙女(アイスメイデン)”クレア・リーヴェルト大尉よりクロスベルの警備隊に関する報告を受けていた。



〜エレボニア帝国・帝都ヘイムダル・バルフレイム宮〜



「”六銃士”が警備隊の新たな上層部にだと?”六銃士”と言えば、最近現れた義賊紛いか。」

クレア大尉から報告を聞いたオズボーン宰相は眉を顰め

「はい。――――どうやら”D∴G教団”事件発生の際、”グノーシス”によって操られた警備隊並びに教団司祭ヨアヒムがクロスベルに放った悪魔の撃退を率先して行った功績からIBC総裁兼新クロスベル市長ディーター・クロイス、並びに新クロスベル議長ヘンリー・マクダエル、さらには”英雄王”リウイ・マーシルン皇帝を始めとしたメンフィルの皇族や貴族の一部から推薦され、”紅き暴君”ギュランドロス・ヴァスガンは警備隊司令に、他3名が”D∴G教団事件”に関与した件で辞任に追い込まれた警備隊上層部の座に就任しました。また、クロスベル警察局長には残りの”六銃士”の一人である”黄金の戦王”ヴァイスハイト・ツェリンダーが就任し、”蒼銀の魔剣姫”アル・ノウゲートはヴァイスハイト・ツェリンダーの秘書兼護衛役として警察の上層部に所属したとの事です。」

クレア大尉は淡々と報告した。

「フム、”六銃士”が警備隊、警察の上層部に所属して何か変わった事は?」

「以前と比べて警備隊、警察共に明らかに士気が上がっています。当初はメンフィルの推薦によって抜擢された彼らの事をよく思っていなかったようですが………彼らは汚職に一切手を染めないどころか、共和国派並び帝国派の議員達が持ちかけた裏取引を断るどころか、裏取引を持ちかけてきた議員達を汚職を持ち掛けた罪としてその場で次々と逮捕し、また率先して警備隊の訓練を指揮している事から警察、警備隊共に彼らを慕っています。また、市民達にとっては英雄的存在である噂も相まって、クロスベル市民の多くも彼らを慕っているとのことです。」

「フッ、まさに絵に描いたような”英雄”だな。クロスベル如きに何故それ程肩入れをするのか理解できないが………あまり調子に乗ってもらってはこちらとしても困る。”宗主国”として釘はしっかりと刺しておかないとな。」

クレア大尉の報告を聞いたオズボーン宰相は静かな笑みを浮かべた後不敵な笑みを浮かべた。

「いかがなさいますか?」

「お手並みを拝見しようじゃないか。――――”英雄”の戦いとやらを。」

数週間後、クロスベル警備隊とエレボニア帝国正規軍にしてガレリア要塞の守備部隊の一部並びに”第四機甲師団”の一部の部隊とクロスベル警備隊との合同演習
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