142部分:第十七話 グランドキャニオンへその五
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第十七話 グランドキャニオンへその五
「そして我等もそれを許さない」
「敵の奇襲をですか」
「このシュラに気配を読ませない者なぞいない」
シュラは断言するのだった。
「例え誰であろうとな」
「正直頼みますよ」
サミュエルは彼の今の言葉に対して返した。
「八大公とかがいきなり出て来たらと思うと」
「そうだよな。八大公っていえば」
ザンドルフも戦友の言葉に応えて述べる。
「こっちの黄金聖闘士と同じだからな」
「そうそう滅多なことじゃな」
「勝てる筈がないっていうのかよ」
ライマンはそれが不満のようである。
「俺達があいつ等によ」
「考えなくても無理だろ」
しかしオズはその彼に対して言うのだった。
「御前黄金聖闘士に勝てるか?」
「えっ、シュラ様達にか?」
「ああ。勝てないだろ」
「無茶言うなこの野郎」
これが彼の返答であった。
「どうやってシュラ様達に勝てるんだ。勝てる筈ないだろうが」
「そういうことだよ。冗談抜きで八大公と戦えるのは黄金聖闘士のみ」
オズは断言する。
「それ考えたらシュラ様が出られて当然なんだよ」
「そうなるか。そういや狂闘士の世界ってあれだよな」
オズはここで彼等のことであることに気付いたのだった。
「俺達は黄金、白銀、青銅に分けられてるよな」
「ああ、そうだな」
「それはな」
サミュエルとザンドルフが彼の今の言葉に応える。
「俺達は三つだな」
「大きく分けてな。そうだな」
「けれど連中は違うんだよな」
そしてまた彼等について言及した。
「八大公が一番上にいて?」
「後は爵位だよな」
「そうなってるな」
言うのはこのことだった。
「まず上が公爵で?」
「次が侯爵だったな」
オズとライマンが言い合う。その爵位について。
「それで伯爵、子爵ときて」
「男爵。最後に公子か」
狂闘士達の階級はこうなっているのだった。
「けれど何かあれらしいな。公爵と公子でも間の言葉遣いは普通らしいな」
「俺達が白銀聖闘士と話すのと同じか」
サミュエルとザンドルフはこう話す。
「そういうものか」
「大体そうみたいだな」
その白銀のトレミーもその青銅の者達に対して述べるのだった。
「それを考えたら強さに差はあっても話し方までは変わらないようだな」
「まあそこは人によるな」
アステリオンも言う。
「あと関係もな」
「確かに。白銀聖闘士が青銅聖闘士の師匠であった場合は敬語になる」
「しかしそれ以外は」
特に変わらないのである。この辺りはわりかしフランクなのが聖域なのである。
「特に変わらないな」
「そうだな」
「しかし兵隊と俺達じゃな」
オズが言った。
「話し方も全然違ってくるな」
「その通りだな。流石
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