幼い巫女に救済を
[1/7]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
無限が家族になって早半年。
僕は16歳
紗凪は12歳
無限は10歳だ
黒黒は・・・分からないや。
そうして今日は、無限が来て初めての初詣だ。
え?悪魔と妖怪のハーフなのに初詣とかいいのかって?
小さいこと気にしてたら禿げますよ?
そして、今僕の隣でルンルンと、無表情の無限がはしゃいでいる。
「要、わたあめ、りんご飴、かき氷」
クイクイと無限が僕の袖を引っ張りながら言う。
「うんうん、全部買ってあげるから、そんなに急かさなくても大丈夫だよ」
「兄さん!兄さん!私も!私も!」
紗凪もかなりはしゃいだ様子だ。
まぁ、たまにはこういうのもいいか、家族水入らずでね。
ちなみに、これから行く神社は紗凪の友達の家でもあるらしいだから、ついでに新年の挨拶をしようということだ。
「そういえば紗凪、友達ってどんな子なの?」
「うん?えっとね。とっても、かわ・・・は!?」
え!?いきなりどうした紗凪、兄さん驚いちゃうぞ。
何故か紗凪は、黒黒と無限を集めてコショコショ話を始めた。
イヤーナニハナシテルノカナーワカラナイナー。
紗凪たち side
「ちょっと、集まってみんな!」
紗凪が集合をかけると黒黒と無限が紗凪の元へ集まる。
「ん?どうした?」
「にゃー?」
二人は、何故呼ばれたのかを聞いた。
紗凪が集合をかけるのは大体、要絡みのことだから二人とも結構真剣だ。
「私は今、面白いことを思いついちゃいました!」
紗凪は人差し指を立てて、ない胸を出して言う。
「面白い、こと?」
「にゃーにゃ?」
紗凪の言葉に二人とも首をコテっとしてはてなマークを出している。
「そう!面白い事!それは!」
紗凪は少し焦らすように言った。
顔をグイッと出して焦らす。
「それ、は?」
「にゃ、にゃー?」
それに二人は期待通りな反応をした。
「お兄ちゃんが嫉妬する姿を見る!」
そう言いながら、紗凪は親指をグッと立てた。
「詳しく」
「にゃー!」
要の嫉妬する姿、と聞いた瞬間二人の目がキラキラした。
そして、無限は出された親指を握って黒黒は、その上に肉球を乗せた。
いや、よく見たらキラキラというよりギラギラの方が正しいかもしれない、あれは獲物を狙う目だ。
後で、要に聞いたところ「あの時の三人の目養豚場の豚でもみるかのような目だった」と言っていた。
「これから行く神社はね。私の友達の姫島 朱乃ちゃんがやってる所なんだけど兄さんには友達ってことしか言ってないんだ」
「それで?」
「にゃにゃにゃー?」
「今から兄さんに『今から行くところの友達はすごくイケメンなんだぁ!もう、すごくかっこ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ