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シスコンで吸血鬼で鬼ですが何か?
幼い巫女に救済を
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どのくらいかかるの?」
 僕が、紗凪の方に振り返るとなんか無限と黒黒がジト目で紗凪を見ていた。
 なんだ、僕の知らないところで何が起こってるんだ?
「えっと、もうす、ほら!あそこの階段!あれ登ったら着くよ!」
「紗凪・・・」
「にゃにゃ・・・」
 え、紗凪へのジト目がより一層濃くなってる。
 別に僕が睨まれてるわけじゃないのに怖いよ。















 タッタッタと階段を上がる二人と二匹。
 そう、坂木一家である。
「あ、そろそろ、上が見えてきたね」
「うん、見えて、きた」
 そういえばさっき紗凪が友達の名前は姫島 朱乃(ひめじま あけの)ちゃんって言ってたなぁ
 じゃあ、姫島さんって呼んだほうがいいのかな?
「兄さん!朱乃ちゃんが可愛いからってデレデレしないでよね!」
 え?紗凪、お前にとっての兄さんってそんなイメージなのか?
 兄さん、ロリコンじゃないんだけど・・・多分。
「要、デレデレ、想像、出来ない」
「にゃ、にゃー」
 おっと、紗凪は紗凪で酷いけどこの子達も容赦ねぇな。
 お兄ちゃん泣きそうだ!
 この子達、僕のこと女の子に興味無いホモかなんかだと思ってるんじゃないか?
 ぼ、僕だって女の子が好きなんだぞ!イチャイチャしたいんだぞ!


「あ、紗凪ちゃーーーん!こっちだよー!」

 ん?階段の上の方でポニーテールの巫女さんが手を振っていた。
 あ、あの子が姫島ちゃんかぁ確かに可愛い子だな。
「朱乃ちゃーん!来たよぉ!」
 紗凪が上まで駆け上がり、上で姫島ちゃんとキャッキャしている。
 うん、女の子だなぁ、女が三人集まれば(かしま)しいって言うけどこの二人なら全然そんなことないな。
 なんか、イルカを見ているような気分だ。
 え、なんでイルカで例えたのかって?そんなの、僕がイルカを好きだからに決まってるでしょ
「要、りんご飴」
「にゃー、じゅるにゃ」
 無限は上に着くと真っ先に目に入ったりんご飴の屋台を指差して僕の袖を引っ張る、はははー伸びちゃう。
 っていうか、黒黒!金魚すくいを見てよだれ垂らすな、思いっきり屋台のおっちゃんに睨まれてるよ。
「分かった、分かったから、ちょっと待ってな」
 僕は二人にそう言うと紗凪と姫島ちゃんの所に行った。
 一応、紗凪の兄だって挨拶をしていないとね。
 僕は礼儀を守る男!坂木要(さかきよう)

「紗凪、少しいいか?」
 まず、紗凪に話しかける。
 いきなり、姫島ちゃんに話しかけるなんて僕には難易度が高すぎる。
 東方で言うところの、いきなりルナティックステージをするのと同じだ。
 一面の中ボスで残機なくなる。
「あ、兄さん!」
「え、この方が?」
 うん?この方が
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