幼い巫女に救済を
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よくてね!素敵な人なんだよぉ!』って言うのよ」
「そしたら、どう、なる?」
「にゃ〜?」
二人は大体言うことが分かったが一応聞いた。
「兄さんは、すごぉぉく!シスコンだからね!嫉妬するに違いないわ!」
こいつ、言い切った。
ここまで来ると逆に尊敬してしまいそうだ。
いや、絶対しないけどね。
確かに要は中々のシスコンではある。
だが、それ以上に紗凪がブラコンなのだ。
「自意識、過剰」
「にゃー・・・」
ごもっともである。
自意識過剰にもほどがある。
もしそれで嫉妬したら要は紗凪を妹でなく女としてみていることになる。
「うっ、何よ!絶対、嫉妬するんだからね!」
紗凪が少し涙目になりながら弁解している。
哀れだ、哀れすぎるよ紗凪ちゃん。
「うん、がん、ばれ」
「・・・にゃ〜」
二人もさすがに哀れんだのか励ましの言葉をかける。
幼女と猫に励まされるとはなんか凄く可愛そうだ。
「じゃあ、作戦開始よ!」
紗凪たち side out
あ、話終わったみたい紗凪がこっちに近づいてくる。
な、なんか、顔怖いよ紗凪ちゃん、兄さんになにするきだい?
「兄さん!」
名前を叫ばれて少し驚きビクッとなってしまった。
な、なに、いきなり、僕襲われないよね?物理的な意味で!
「わ、私の友達はね!姫島 朱乃ちゃんって言って凄く可愛いのよ!」
「へ、へぇ・・・あれ?」
友達の説明が終わるとまた三人が集まった。
あれ?今更だけど三人じゃなくて一人と二匹かな?
再び紗凪たち side
「紗凪、なに、してる」
「にゃー・・・」
紗凪に対し二人はじと目になっている。
「だ、だってぇ」
紗凪は涙目でハンカチを噛んでいる。
ちなみに今噛んでいるハンカチは昨日兄さんが使っていたハンカチだ。
紗凪曰く「兄さんのものは全て綺麗なんです。私にとっては兄さんそのものが『美』なんです!異論は認めん!」とのことだ。
「だって、なに?」
「にゃん?」
泣いているからって全然御構い無しに攻め立てる二人、容赦なしである。
「兄さんに嘘つくなんて!無理だよぉォ!」
紗凪は泣き崩れた。
オロローチラッオロロロロー
「意気地、無し」
「にゃにゃん」
もう、ズタボロだ。
泣きっ面に蜂どころか泣きっ面に熊って感じだ。
再び紗凪たち side out
うーん、流石にこれ以上道草食うと遅くなっちゃう。
「紗凪、そろそろ行くよ」
紗凪はバッと振り返り
「うん!」
と言いながら着いてきた。
なんだろう、さっきまで泣いてた気がするんだけど、ま、いいか。
「ところで紗凪、あと、
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