暁 〜小説投稿サイト〜
シスコンで吸血鬼で鬼ですが何か?
神龍様に完敗を
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 にゃーっと、鳴く黒黒を撫でながらテレビを見る。
 そういえば、黒黒を拾ってから、もう、2年。
 
 僕も15歳だ。
 日向ぼっこをするのももう飽きてきた。
 
 え?仕事はって?
 漫画は描いてるけどはっきり言ってあんなの半日あったら終わる。(漫画家様すみません!)

 紗凪は野球クラブのマネージャーでかなりの人気者らしい。
 らしいってのは、学校の知り合いに聞いただけだからだ。
 そのことを紗凪に聞いたら、ニヤニヤしながら
「なんですか、兄さん!嫉妬ですか?ですかぁ?」
 と、言われた。
 それに、対して
「いや、少し気になっただけだよ」
 と、答えたらなんかほうを膨らませていじけてしまった。

 っと、話がそれた。
 まぁ、要するに今すごく暇なんだ。
 黒黒も撫ですぎてそろそろ手の感覚がなくなりそうだ。
 なんか、黒黒もビクビクして反応してくれなくなったし。

「久々に街にでも出かけようかな?」
「その、前に、我に、ついて、来て」
 うーん、暇だしいいですよ〜って、あれ?
「あなた、誰ですか?」
「ん、我、オーフィス」
「どうも、僕は坂木要です」
 名乗ったので名乗り返すとオーフィスちゃんは下を向き
「坂木要、坂木要、うむ、我、名前、覚えた」
 さて、ところでこの子は何者なんだろう。
 あまり、自身過剰になるわけではないが僕に気づかれずに横に座るなんて少なくとも人間技じゃないよ。
「で、君は何者ですか?」
「我、オーフィス」
 いや、そういうことじゃないんですが・・・
「じゃあ質問を変えようか、オーフィスちゃんは人間かい?」
 いや、多分、絶対、違うけど
 僕は父さん母さん紗凪そして黒黒以外の人外を見たことがない。
「違う、我、人間、じゃない、ドラゴン」
「あぁ、なるほどドラ、ドラゴン!?」
 僕は驚きのあまり仰け反る。
 ドラゴン、実在したんだなぁ。
 僕びっくりだよ。
「うむ、我、ドラ、Dragon」
 いや、別に発音が悪くて理解できなかったわけじゃないよ。
 驚いちゃっただけだから、そう思いながら僕はオーフィスちゃんの頭を撫でる。
 あぁ、ドラゴンって人間と大差ないんだなぁ、少し体が小さいくらい?
「なんで、撫でる?」
「あ、ごめんね」
 いつもの癖で撫でてしまっていた。
 すごいサラサラしてる。


 これが若さですか・・・


 いや、そうじゃない、そうじゃない。
「ところで君、オーフィスちゃんか、オーフィスちゃんはどこに着いて来て欲しいんだい?」
 まぁ、きっと、ろくな所じゃないんだろうけどね。
 でも、暇だしいいかな?紗凪も今日は友達のウチに泊まるって言ってたしね。
 え?守るとか言ったくせにほっといていいのかって?

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